南海トラフ地震に備えBCP強化
鉄鋼商品の保管能力は約5倍に
小野建株式会社(東証プライム・福証、証券コード:7414)のグループ会社で、鉄鋼・建設資材の卸売などを手掛ける株式会社ヤマサは、本社を高知県高知市布師田金山3966-77の「高知中央産業団地」へ移転しました。今回の本社移転は、南海トラフ地震を想定したBCP(事業継続計画)対策の強化と、今後の事業拡大を目的としたものです。
2026年6月末に完成した新社屋・倉庫では、従来の倉庫機能を集約することで鉄鋼商品の保管能力を約5倍へ拡大。さらに、ファイバーレーザー加工機をはじめとする一次加工設備を新たに導入し、高付加価値サービスの提供と受注拡大を目指します。また、2026年7月1日には新社屋・倉庫の見学会と竣工式、創業105周年を記念した式典が開催されました。
南海トラフ地震を見据え、高台の高知中央産業団地へ本社移転

株式会社ヤマサが本社移転を決定した大きな背景の一つが、南海トラフ地震への備えです。高知県は、南海トラフ地震が発生した場合に甚大な被害を受ける可能性が指摘されており、2026年3月発表時点では想定される経済被害額が20.5兆円に上るとされていますヤマサの旧本社が所在していた高知市五台山は土佐湾に近く、大規模地震発生時には地殻変動や津波などのリスクが想定される地域でした。加えて、旧社屋の老朽化も進んでいたことから、ヤマサでは将来にわたって安定的に事業を継続できる体制を構築するため、BCP対策を重視した本社移転を計画しました。
移転先として選ばれたのは、海抜約65mに位置する高知中央産業団地です。同産業団地への移転については、高知県による総合評価方式を経てヤマサが採択されました。地域インフラを支える鉄鋼・建設資材事業を展開する企業として、災害発生時にも事業を継続しやすい環境を整備することで、地域社会への安定した供給体制の構築を図ります。
新本社は敷地約1万2,000㎡、建屋約6,600㎡
新本社の敷地面積は約1万2,000㎡、建屋面積は約6,600㎡です。これまで運用していた高知市弘化台84の「弘化台倉庫」の機能も新拠点へ集約しました。物流・保管機能を統合したことで、鉄鋼商品の保管能力は従来比で約5倍に拡大しています。本社機能と倉庫機能を一体化することにより、在庫管理や商品の入出荷、顧客への供給体制などの効率化も期待されます。
ファイバーレーザー加工機など一次加工設備を新たに導入
新本社・倉庫では、単に商品の保管能力を拡大するだけでなく、鉄鋼商品の加工機能についても強化しました。
新たに導入した主な設備には、
・ファイバーレーザー加工機
・形鋼用複合切断機
・バンドソー
などがあります。一次加工設備を充実させることで、顧客の用途やニーズに応じた鉄鋼商品の加工・供給体制を強化し、従来の卸売機能に加えて、より付加価値の高いサービスの展開を進めます。ヤマサでは、新設備を活用しながら顧客ニーズへの対応力を高め、今後さらなる受注拡大につなげていく方針です。
新社屋竣工式と創業105周年記念式典を開催

2026年6月末に新社屋が完成したことを受け、ヤマサは7月1日、新社屋・倉庫の見学会および竣工式を開催しました。同時に、1921年の創業から105周年を迎えたことを記念する「創業105周年記念式典」も実施されています。当日は協力業者や取引先など約250名が出席し、新たな事業拠点の完成と創業105周年という節目を祝いました。
式典では、高知県知事・濵田省司氏からの祝辞が、高知県商工労働部企業誘致課 課長・揚田徹氏によって代読されたほか、高知市長・桑名龍吾氏をはじめ、多数の関係者から祝辞が寄せられました。
代表取締役社長 山下元行のコメント「地域のために新社屋・倉庫を運営していく」

ヤマサは「鉄を通じて地域社会に貢献する」企業として高知県、四国地域の発展に尽力してまいりました。そして、かねてより計画しておりました新社屋・倉庫の竣工を迎えることができ、大変喜ばしく思っております。これも日頃よりお世話になっている関係各社さま、設計・施工を手掛けてくださった皆さまのおかげであります。南海トラフ地震が切迫している中で海抜65mの高知中央産業団地への移転は、地域インフラを支える事業を展開する当社にとって今後の事業継続の面でこの上ない場所であります。また、高知県からこれまでの当社の企業活動や今後の必要性を認めていただき、総合評価方式で採択されたことは大変嬉しく、誇りに思います。新社屋・倉庫は地域のために運営していき、今後も鉄を通してさらなる地域の発展に貢献してまいります。
株式会社ヤマサ 代表取締役社長 山下元行
1921年創業、高知県を中心に鉄鋼・建設資材を供給
株式会社ヤマサは1921年創業。2026年に創業105周年を迎えました。鉄鋼・建設資材の卸売を中心に、建設・工事請負事業を展開しています。現在は、小野建株式会社のグループ会社として、高知県および四国地域を中心とした鉄鋼・建設関連需要を支えています。
新本社への移転により、防災・BCP対策、商品の保管能力、加工設備という3つの面を強化し、地域における鉄鋼供給拠点としての機能をさらに高めていきます。
株式会社ヤマサ 会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ヤマサ |
| 本社所在地 | 高知県高知市布師田金山3966-77 |
| 創業 | 1921年 |
| 設立 | 1983年5月 |
| 代表者 | 代表取締役社長 山下元行 |
| 事業内容 | 鉄鋼・建設資材卸売、建設・工事請負 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 従業員数 | 50名(2026年1月時点) |
| 電話番号 | 088-883-4211(代表) |
| 公式サイト | http://www.kk-yamasa.jp/ |
記事要約(Summary)
株式会社ヤマサは、南海トラフ地震を想定したBCP対策の強化と今後の事業拡大を目的に、本社を高知市五台山から海抜約65mの高知中央産業団地へ移転しました。新本社は敷地面積約1万2,000㎡、建屋面積約6,600㎡の規模を持ち、弘化台倉庫の機能を集約したことで、鉄鋼商品の保管能力は従来の約5倍に拡大しました。さらに、ファイバーレーザー加工機や形鋼用複合切断機、バンドソーなどの一次加工設備を導入し、加工サービスの高度化と受注拡大を進めます。
2026年7月1日には約250名の関係者が参加する新社屋竣工式と創業105周年記念式典を開催。1921年の創業以来培ってきた事業基盤を生かしながら、今後も「鉄を通じて地域社会に貢献する」企業として、高知県・四国地域の発展を支えていく方針です。
■プレスリリース配信元-小野建株式会社
























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