鉄骨建築技術とAIカメラ・床冷暖房を融合したスマート養豚を公開
建築コスト削減と畜産業の生産性向上を目指す
株式会社カクイチ(本社:長野県長野市、代表取締役社長:田中離有)は、2026年11月3日、資本業務提携先である株式会社Eco-Pork(本社:東京都千代田区、代表取締役:神林隆)が運営する愛知県田原市の実証農場「SHIFT0農場」において、鈴木憲和前農林水産大臣と根本幸典前農林水産副大臣によるDX豚舎の視察を受け入れたことを発表しました。
今回の視察では、カクイチが施工した鉄骨構造の豚舎と、Eco-Porkが開発・導入するAIカメラや各種センサー、床冷暖房システムなどを紹介しました。両社は、建築技術とデジタル技術を融合させることで、養豚業界が抱える建設コストの高騰や生産性向上などの課題解決を目指しています。
鈴木憲和前農水大臣・根本幸典前農水副大臣がDX豚舎を視察

2026年11月3日に実施された視察には、衆議院議員の鈴木憲和氏(前農林水産大臣)と根本幸典氏(前農林水産副大臣)が参加しました。現地では、Eco-Pork代表取締役の神林隆氏とカクイチ代表取締役社長の田中離有氏らが、最新の養豚設備やデジタル管理システムについて説明しました。視察は、Eco-Porkが推進するDX養豚の構想や実証状況、各設備から取得するデータを一元的に管理する統合管理システムの紹介から始まりました。
その後、実際の豚舎内部を見学し、鉄骨構造の特徴やAIカメラ、センサーによる飼育環境の管理、床冷暖房設備などを確認しました。特に床冷暖房システムについては、今夏の猛暑下でも豚の成長低下を抑える効果が確認されたと説明され、参加者が床面に直接触れて仕組みを確かめる場面もありました。
視察後の意見交換では、畜産業の生産性向上や先端技術の普及、今後の制度整備のあり方などについて議論が交わされました。
視察概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年11月3日(火・祝) |
| 場所 | Eco-Pork実証農場「SHIFT0農場」 |
| 所在地 | 愛知県田原市 |
| 視察者 | 鈴木憲和氏(前農林水産大臣)、根本幸典氏(前農林水産副大臣) |
| 案内担当 | Eco-Pork 神林隆代表取締役、カクイチ 田中離有代表取締役社長ほか |
| 主な内容 | DX豚舎・統合管理システムの説明、鉄骨構造・床冷暖房・AIカメラ・各種センサーの見学、意見交換 |

カクイチの鉄骨建築技術で豚舎を施工、鉄骨重量を25.8%削減
SHIFT0農場の大きな特徴の一つが、カクイチの建築技術を活用した鉄骨構造の豚舎です。今回の建て替えでは、工場であらかじめ製作した部材を現場で組み立てる工法を採用。鉄骨・屋根・壁の施工を約3日間で完了し、工期の短縮を実現しました。また、柱のない広い内部空間を確保することで、給餌器や換気設備などの効率的な配置を可能にしています。さらに、畜舎特例法のB構造に基づく設計とカクイチ独自の断面鋼材を組み合わせることで、在来鉄骨構造と比較して鉄骨重量を25.8%削減しました。
屋根には太陽光発電パネルを設置し、発電機能に加えて、屋根の温度上昇を抑える遮熱効果も期待されています。カクイチはこれまで、ガレージ・倉庫約18万棟の施工実績と、太陽光発電設備約1万7,000件の系統連系実績を積み重ねてきました。こうした技術や経験を畜産施設にも応用し、建築コストと機能性の両面から養豚経営を支援しています。
AIカメラ・IoTセンサー・床冷暖房で実現する次世代スマート養豚
SHIFT0農場では、カクイチが担当する建築部分に加え、Eco-Porkが提供するデジタル技術を組み合わせています。豚舎内にはAIカメラや各種センサー、床冷暖房設備などが導入されており、設備や飼育環境に関するデータを統合管理システムで把握できる仕組みが整えられています。特に床冷暖房は、床面の温度を直接調整することで、暑さや寒さによる豚への負担を軽減する技術です。
近年、畜産現場では猛暑への対応や省力化、生産効率の改善が重要な課題となっています。こうした中、AIやIoTを活用した養豚施設のデジタル化は、飼育環境の最適化や生産性向上を支える取り組みとして注目されています。
両社は、建屋・設備・データを一体的に活用するDX豚舎の実証を通じて、持続可能な養豚経営につながる新たな仕組みの確立を目指しています。
ウクライナ支援をきっかけに協業、構想から約1年で実装
カクイチとEco-Porkの共同プロジェクトは、両社がウクライナ支援を通じて出会ったことをきっかけに始まりました。Eco-Porkの神林代表から、資材価格の高騰によって豚舎の新設や建て替えが難しくなっている養豚農家の現状が伝えられ、カクイチに豚舎建築への協力が提案されました。カクイチが掲げる「一生懸命 馬鹿やろう」という企業姿勢にも神林代表が共感し、農業・畜産業の課題を技術で解決したいという両社の思いが一致しました。
その結果、プロジェクトは構想から約1年で実装に至りました。今回のSHIFT0農場は、単なる養豚施設の建設にとどまらず、建築コストの削減とデジタル技術の活用を同時に進める新しい畜産施設のモデルとして位置付けられています。
DX豚舎の普及を通じて持続可能な畜産業の実現へ
カクイチとEco-Porkは今後も連携を強化し、建築技術とデジタル技術を融合したDX豚舎の普及に取り組む方針です。養豚業界では、建築資材の高騰や人手不足、気候変動への対応など、さまざまな経営課題が顕在化しています。両社はSHIFT0農場での実証と改善を重ねながら、農家の設備投資負担の軽減や生産環境の改善、生産性向上につながる事業づくりを進めていきます。
今回の視察を通じて、民間企業が持つ建築技術とAI・IoT技術を組み合わせた取り組みが紹介され、次世代の畜産業を支える技術の可能性が示されました。
株式会社カクイチについて
株式会社カクイチは、1886年(明治19年)創業の総合メーカーです。倉庫・ガレージ、ホース、ナノバブル、太陽光発電、MaaSなど幅広い事業を展開し、倉庫・ガレージ分野では製造から販売、施工までを一貫して手がけています。全国に販売・施工ネットワークを有し、長年培ってきた建築技術や事業ノウハウを活用しながら、地域社会や産業が抱える課題解決に取り組んでいます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社カクイチ |
| 代表者 | 代表取締役社長 田中離有 |
| 創業 | 1886年(明治19年) |
| 本社所在地 | 長野県長野市大字鶴賀緑町1415 大通りセンタービル10F |
| 主な事業 | 倉庫・ガレージ、ホース、太陽光発電、ナノバブル、MaaSなど |
| 公式サイト | https://www.kaku-ichi.co.jp/ |
| 倉庫・ガレージサイト | https://www.kakuichi-house.jp/ |
本件に関するお問い合わせ
株式会社カクイチ CX推進グループ
広報担当:長﨑
所在地:〒102-0084 東京都千代田区二番町5-1 住友不動産麹町ビル8F
TEL:03-3262-3341
E-mail:[email protected]
記事要約(Summary)
株式会社カクイチは2026年11月3日、愛知県田原市にあるEco-Porkの実証農場「SHIFT0農場」において、鈴木憲和前農林水産大臣と根本幸典前農林水産副大臣によるDX豚舎の視察を受け入れました。SHIFT0農場では、カクイチの鉄骨建築技術とEco-PorkのAI・IoT技術を融合し、建築コスト削減や養豚の生産性向上を目指しています。豚舎の鉄骨・屋根・壁は約3日間で施工され、独自設計によって鉄骨重量を25.8%削減しました。さらに、AIカメラや各種センサー、床冷暖房設備を導入し、飼育環境の改善にも取り組んでいます。
両社は今後もDX豚舎の実証と普及を進め、持続可能な養豚経営と日本の畜産業の発展に貢献することを目指しています。
■プレスリリース配信元-株式会社カクイチ

























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