150万円の「ど冷えもんBOX」約200台販売か
5℃の冷風で猛暑・熱中症対策
世界各地で記録的な猛暑が続く中、日本企業が開発した、いわゆる「人間用冷蔵庫」が国内外で注目を集めています。機械工具卸売商社のトラスコ中山株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:中山哲也)が展開するのは、人が中に入って身体を冷却できる「TRUSCO パーソナルクーリングボックス “ど冷えもんBOX”」。メーカー希望小売価格は150万円(税抜)で、最低5℃の冷風によって短時間で身体をクールダウンできるのが特徴だ。
世界各地で記録的な猛暑が続き、熱中症対策への関心が高まるなか、工場や建設現場、屋外イベントなどで活用できる新たな暑さ対策設備として話題を呼んでいる。
海外でも「人間用冷蔵庫」として話題に

「ど冷えもんBOX」は、その見た目や仕組みから海外メディアやSNSで「Human Refrigerator(人間用冷蔵庫)」などと紹介され、注目度が高まっている。暗号資産を基盤とする予測市場プラットフォーム「Polymarket(ポリマーケット)」もSNSのXで同製品を紹介。海外報道では、利用者がボックス内に入り、約10分程度で身体を効率的にクールダウンすることを目的とした製品として取り上げられている。
価格はメーカー希望小売価格150万円(税抜)。海外での紹介では、すでに約200台が販売されたとも伝えられており、日本発のユニークな猛暑対策製品として関心を集めている。
最低5℃の冷風で身体を効率的にクールダウン

「ど冷えもんBOX」は、トラスコ中山が2026年4月1日に発売したプライベート・ブランド商品で、特許出願中の製品だ。最大の特徴は、ボックス内に座った利用者へ最低5℃の冷風を送り、暑さで身体にこもった熱を短時間で冷却できることにある。
ケース内の温度は約15℃に保たれ、頭部や首、肩など身体の上部を中心に冷たい空気が送られる構造を採用。酷暑環境で働く人などが一時的に身体を冷やすための「ひと涼みスポット」としての活用を想定している。
一般的な家庭用冷蔵庫のように物品を低温保存する設備ではなく、人が安全に利用することを前提として設計されたパーソナルクーリング設備だ。
熱中症対策の強化を背景に開発
近年、日本では夏場の記録的な高温が続き、工場や建設現場などにおける熱中症対策が大きな課題となっている。2025年6月には改正労働安全衛生規則が施行され、職場での熱中症対策の重要性も一段と高まった。
こうした状況を背景にトラスコ中山は、工場や建設現場で働く人をはじめ、屋外イベントの運営スタッフや来場者などを暑熱環境から守ることを目的として「ど冷えもんBOX」を開発した。
単なる休憩場所ではなく、暑さによって身体にこもった熱を効率的に逃がすための設備として設計されている。
工事不要、100V電源で使用可能
大型設備でありながら、設置のしやすさも「ど冷えもんBOX」の特徴だ。単相100V電源に対応しているため、大掛かりな電気工事を必要とせず、電源を確保できる場所であれば比較的導入しやすい。本体下部にはキャスターが装備されており、必要な場所への移動も可能だ。さらにIPX3相当の防水仕様となっているため、工場内だけでなく建設現場や屋外イベント会場など、通常のエアコンを設置することが難しい場所での利用も想定されている。
主な利用シーンとしては、
・製造工場や倉庫
・建設・土木現場
・屋外イベントや夏祭り
・商業施設
・スポーツイベント
・多くの人が集まる夏季の催事
などが考えられる。猛暑が常態化するなか、「必要な場所へ移動できる冷却スペース」という新たな暑さ対策の選択肢になりそうだ。
スポットエアコン比で電気料金を約48%低減
省エネ性能にも配慮されている。トラスコ中山によると、単相100Vのスポットエアコンの電気料金が1時間あたり約30~38円であるのに対し、「ど冷えもんBOX」は1時間あたり15.8円程度としており、約48%のコスト低減を実現したという。また、連続運転による身体の冷え過ぎや電力の無駄遣いを防ぐため、20分で自動停止する機能も搭載している。
短時間の利用を基本とすることで、熱中症対策と消費電力低減の両立を目指している。
「ど冷えもんBOX」の商品概要

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | TRUSCO パーソナルクーリングボックス「ど冷えもんBOX」 |
| 品番 | DHE-BOX |
| 発売日 | 2026年4月1日 |
| メーカー | トラスコ中山株式会社 |
| メーカー希望小売価格 | 1,500,000円(税抜) |
| 最低冷風温度 | 5℃ |
| ケース内温度 | 約15℃ |
| 耐荷重 | 150kg |
| 重量 | 293kg |
| 電源 | 単相100V |
| 防水性能 | IPX3相当 |
| 発注コード | 723-8520 |
| 主な用途 | 工場、建設現場、屋外イベントなどでの暑さ・熱中症対策 |
猛暑の常態化で「パーソナル冷却設備」の需要拡大なるか
世界各地で猛暑が深刻化するなか、従来のエアコンやスポットクーラーだけでは対応が難しい環境も少なくない。特に広大な工場や倉庫、屋外の建設現場、夏祭りやスポーツイベントなどでは、空間全体を冷房することが難しく、作業員や来場者をピンポイントで冷やせる設備への需要が高まっている。「ど冷えもんBOX」は、こうした課題に対し、「空間全体を冷やす」のではなく「必要な人が短時間だけ冷える」という発想で開発された製品だ。
150万円という価格から一般家庭向けの商品ではないものの、企業や工場、自治体、商業施設、イベント運営会社などにとっては、熱中症リスクを低減するための設備投資の一つとなる可能性がある。海外で「人間用冷蔵庫」として大きく取り上げられたことで、今後さらに国内外から注目を集めることになりそうだ。
記事要約(Summary)
トラスコ中山の「TRUSCO パーソナルクーリングボックス “ど冷えもんBOX”」は、最低5℃の冷風と約15℃のボックス内環境によって、暑さで火照った身体を短時間で効率的にクールダウンするために開発された暑熱対策製品だ。メーカー希望小売価格は150万円(税抜)で、100V電源対応、工事不要、キャスター付き、IPX3相当の防水性能など、工場や建設現場、屋外イベントでの利用を意識した仕様となっている。海外ではその特徴的な外観から「人間用冷蔵庫」として紹介され、約200台が販売されたとの報道もあり、大きな話題となっている。
猛暑の長期化や職場における熱中症対策の強化が進むなか、人そのものを短時間で冷却する「パーソナルクーリング」という新たな市場がどこまで広がるのか、今後も注目されそうだ。
■企業ニュース対象-トラスコ中山株式会社
























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