浅草文学を現代に蘇らせた傑作!
劇団ひとり『浅草ルンタッタ』文庫版発売
2025年1月9日、劇団ひとり氏の小説『浅草ルンタッタ』が幻冬舎文庫より発売されます。本書は2022年8月に単行本として発売され、多くの読者から絶賛されました。Netflix映画『浅草キッド』公開後の第一作として注目を集めた本書が、ついに文庫化。大正時代の浅草を舞台に、浅草オペラに魅了されながらも波乱の運命に翻弄される少女と大人たちの姿が、情感豊かに描かれています。
かつての「浅草文学」を受け継ぐ現代の功労者、劇団ひとり
『浅草ルンタッタ』の文庫化に寄せて、浅草オペラ研究者である小針侑起氏は以下のように本書を高く評価しています。
「かつて日本には浅草を舞台にした『浅草文学』が存在した。永井荷風、久保田万太郎、川端康成など数多の作家が手掛けた浅草文学史の最後に劇団ひとりの名前が位置する。映画『浅草キッド』の監督として浅草芸人の悲哀を描き、『浅草ルンタッタ』という浅草文学のヒット作を生み出した劇団ひとり氏は、現代浅草文化の功労者と言えるだろう。」
小針侑起
劇団ひとり氏は大正時代の浅草に焦点を当て、当時の人々の心や暮らしを描くことで、浅草が持つ独特の人間味や温かさを見事に再現しました。
劇団ひとり氏コメント
浅草という街が好きでして、もちろん初めはビートたけしさんの影響なのですが、今ではたけしさんがいない時代の浅草にまで興味を持つようになりました。ついに大正時代まで行き着き、資料を見ては当時の匂いや音を想像して想いを馳せています。良くも悪くも人間臭く、世知辛く、温かい、人間の心が剥き出しの時代。そんな雰囲気を少しでも皆さんにお届けできたら幸いです。
劇団ひとり
あらすじ
浅草の置屋「燕屋」の前に捨てられていた赤ん坊を、遊女の千代は「お雪」と名付け育て始めます。明治から大正へ、浅草オペラに夢中になったお雪は、燕屋の大人たちと歌い踊る日々を過ごすも、運命が彼女たちを翻弄します。「あの男」がすべてを壊した――。涙なしには読めないドラマチックな物語が繰り広げられます。
「浅草ルンタッタ」書誌情報
- タイトル:浅草ルンタッタ
- 著者:劇団ひとり
- 発売元:幻冬舎
- 定価:本体価格670円+税
- 発売日:2025年1月9日
- ISBN:978-4-344-43447-9
- 体裁:文庫
- ページ数:256p
- カバーデザイン:鈴木成一デザイン室
- 装画:網中いづる
著者略歴
劇団ひとり(1977年千葉県生まれ)
俳優、作家、映画監督として活躍。デビュー小説『陰日向に咲く』は100万部を超えるベストセラーとなり映画化。次作『青天の霹靂』は、自身が監督・脚本を務めた映画としても話題に。Netflix製作の映画『浅草キッド』(2021年)はアジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード最優秀作品賞を受賞するなど高い評価を得ている。
浅草という街を愛し、その文化を見事に描いた劇団ひとり氏の傑作『浅草ルンタッタ』を、ぜひ手に取ってみてください。
■プレスリリース配信元-株式会社幻冬舎
https://companydata.tsujigawa.com/company/3011001029520/
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