BlueMemeと九州大学が「ネットワークAI統計解析共同研究部門」を設立し、藤田アンドレ教授を招聘 医療分野だけでなく、物流などのネットワークにも応用可能な技術の開発を目指す
株式会社BlueMeme(ブルーミーム、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松岡真功、以下 BlueMeme)と国立大学法人九州大学(所在地:福岡県福岡市、総長:石橋達朗、以下 九州大学)は、2023年12月1日に「ネットワークAI統計解析共同研究部門」を発足させました。この部門では、ネットワーク統計の権威である藤田アンドレ教授(以下 藤田教授)を迎え入れ、ネットワークAI統計解析の研究開発に着手しました。
この部門の研究テーマは、主にバイオメディカル分野のネットワーク構造解析です。藤田教授を中心とする研究チームが、ネットワーク統計の知見をもとに、AIとの融合によるネットワークAI統計の解析プラットフォームの構築を目指します。また、アジャイル手法の実践的ノウハウを活かし、ネットワークAI統計技術を社会に早期に展開していきます。
さらに、この技術は、物流などの複雑なネットワークにも適用できる可能性があります。日本では、毎年約522万トンの食料ロスが発生し、その損失額は約6兆7500億円にものぼります。この問題の一つの原因は、生産者、卸売業者、小売業者などサプライチェーン全体の情報共有が不十分であることです。災害、生産量、需要予測などの情報が分散して管理されており、情報の断片化が起こっています。この課題に対して、ネットワークAI統計の技術を用いて、サプライチェーン全体の情報を一元化し、最適な生産量や需要予測、災害時の代替生産などを提案するシステムの開発が可能です。
九州大学 藤田教授 コメント
人間の行動や表現型は、生物学的な相互作用の結果として生じます。例えば、細胞や遺伝子は互いに影響し合います。しかし、この相互作用がスムーズでない場合、ガンや糖尿病などの疾患につながることがあります。脳も同じように重要な役割を果たしており、脳には約1,000億個のニューロンがあり、複雑なネットワークを作っています。これらの脳のネットワークが正しく機能しないと、自閉症や注意欠陥多動性障害などの神経疾患や精神疾患のリスクが高くなります。ネットワーク統計は、上記のような相互作用のメカニズムを明らかにし、その結果、新しい診断法や治療プロトコルの開発に貢献できると考えています。また、ネットワーク統計は、物流やソーシャルネットワークなど多様な分野へ応用が可能です。
[ⅰ]:ネットワークデータ: 個体とその関係を表すノード(点)とエッジ(接続)で構成されます。社会構造や情報伝播など、様々なシステムの相互接続を分析するためのデータ形式です。 [ⅱ]:ネットワーク:ノードとエッジが相互に接続され、情報やリソースを交換する組織的な構造を指します。例えば、コンピュータネットワークではコンピュータ、社会ネットワークでは個人などがノードに該当します。
株式会社BlueMemeについて
BlueMemeは、2012年にローコード開発基盤「OutSystems」を日本に初めて導入した会社で、日本のローコード開発市場をリードしてきました。2023年9月末時点で、160社以上の導入実績、3,600件以上のローコードを活用したサービスの提供実績、5,600名以上のOutSystemsの技術者の育成という実績をもとに、アジアで初めてOutSystemsプレミアパートナーに認定されています。当社では、自社独自の開発方法論「AGILE-DX」を採用し、アジャイルとローコード手法の効果的な運用を実現しています。今後も、最新技術を駆使した次世代型の情報システム開発を通じて、破壊的な変革に対応するためのDXを実現し、日本企業の国際的な競争力を高めていきます。
社名 :株式会社BlueMeme
代表者 :代表取締役社長 松岡 真功
所在地 :東京都千代田区神田錦町3-20
資本金 :971,243,225円(2023年9月30日時点)
事業開始 :2009年8月(設立2006年12月・資産管理会社として設立後、現代表にて事業開始)
上場市場 :東証グロース(証券番号:4069)
URL :https://www.bluememe.jp/
九州大学担当
九州大学 生体防御医学研究所附属高深度オミクスサイエンスセンター バイオメディカル情報解析分野 教授 長﨑 正朗
■プレスリリース配信元-株式会社MSD
https://companydata.tsujigawa.com/company/3010001132912/
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