組み込み開発の人材不足や既存仕様のブラックボックス化に対応
独自AIと開発ノウハウを活用
ミラクシア エッジテクノロジー株式会社(本社:京都府長岡京市、代表取締役社長:中澤省吾)は、半導体の供給不安やマイコンの生産終了(EOL:End of Life)に伴う移行開発を支援する「マイコンEOL対応ソリューション」を拡充し、要件定義からソフトウェア設計・実装までを一貫して支援する「要件定義・ソフト実装」サービスを2026年9月28日より提供開始しました。
新サービスでは、既存製品の仕様やソフトウェア資産が十分に整理されていない企業や、組み込みソフトウェア開発者の不足によってマイコンEOL対応が進められない企業を対象に、現状分析、移行方針の策定、ソフトウェア設計、コーディング、単体テストまでを一括して支援します。
対象範囲や既存ソースコード、仕様書などの状況によっては、通常5カ月程度を要する要件定義からソフトウェア実装までの工程を、最短1カ月で対応するとしています。
マイコンEOL増加と技術者不足が製造現場の課題に

2000年前後から進んだマイコンメーカーの再編から約20年が経過し、近年は既存マイコンのEOL対応が増加傾向にあります。マイコンの生産終了は、産業機器や家電、医療機器、FA機器などの製品を長期間生産・保守する企業にとって大きな課題です。通常の製品開発と並行して突発的にEOL対応が必要になるケースもあり、対応の遅れによって部品調達だけでなく、その後の開発計画や製品設計、生産継続にも影響が及ぶ可能性があります。
一方、組み込み開発やマイコンに精通した技術者の不足も深刻化しており、機器メーカーにとってマイコンEOL対応は単なる部品置き換えではなく、製品の生産・保守を継続するための経営課題の一つとなっています。ミラクシアでは、これまで提供してきたマイコンEOL対応の「要件定義」サービスを通じ、企業から次のような課題が寄せられていたとしています。
- EOL対応が発生しても、社内の開発人員を確保できない
- 外部委託したいものの、要件整理ができず内製せざるを得ない
- 既存製品のソースコードや仕様書が不十分で、移行開発を開始できない
- 要件定義後のソフトウェア開発を担当できる人材が不足している
- 新規開発とEOL対応が重なり、開発リソースが逼迫している
こうした課題を背景に、従来の要件定義支援にソフトウェア実装工程を加え、移行開発を一貫して支援する新サービスの提供に至りました。
「要件定義・ソフト実装」サービスの内容

「マイコンEOL対応ソリューション 要件定義・ソフト実装サービス」では、現行製品や既存マイコン、ソフトウェア資産の分析から、代替マイコンへの移行方針策定、ソフトウェア実装、テストまでを支援します。
要件定義
現行製品の仕様や既存マイコン、ソフトウェア資産を分析し、代替マイコンの候補選定や移行方針、開発計画を整理します。
主な納品物は以下の通りです。
- マイコン置き換え開発計画書
- マイコン置き換え資源割当設計書
- マイコン推奨品種提案書
ソフトウェア実装
要件定義の結果をもとに、ソフトウェア設計からコーディング、単体テストまでを実施します。
主な納品物は以下の通りです。
- 詳細設計書
- テスト仕様書
- テスト成績書
- マイコン書き換え後のソースコード
要件定義と実装を別々の事業者へ委託する場合に発生しやすい、仕様の伝達や調整にかかる負担を減らし、マイコン移行開発を一つのプロセスとして進められる点も特徴です。
独自AIとマイコンEOL対応の知見を活用
新サービスでは、ミラクシアが保有するマイコンEOL対応の知見に加え、独自AIを活用します。既存ソースコードや仕様、設計情報などを整理しながら移行開発を進めることで、アウトプット品質の安定化や開発工程の効率化を図ります。また、すでに同社の「要件定義」サービスを利用している企業については、その後のソフトウェア実装のみを追加で依頼することも可能です。
企業の開発体制やプロジェクト状況に応じて、「要件定義」のみを利用するなど、柔軟なサービス構成にも対応します。
条件によって要件定義から実装まで最短1カ月
一般的に約5カ月程度を要する要件定義からソフトウェア実装までの工程について、対象範囲や既存資産の状況など一定の条件を満たす場合、最短1カ月での対応を目指します。ただし、実際の期間は既存ソースコードや仕様書の提供状況、対象マイコン、解析・設計・実装の難易度、レビューや確認に必要な期間などによって異なります。
マイコンのEOL期限や製品の生産計画に合わせて早期に移行開発へ着手することで、部品調達リスクや生産停止リスクへの対応を支援します。
価格は240万円から
「要件定義・ソフト実装」サービスの提供価格は240万円から、「要件定義」サービス単体は80万円からとなっています。いずれも税別です。価格はソースコード量や対象マイコン、解析、設計、実装範囲などによって異なります。
提供開始日: 2026年9月28日
要件定義・ソフト実装サービス: 240万円~(税別)
要件定義サービス: 80万円~(税別)
詳細ページ: https://www.miraxia.com/service/mcu-eol/
産業機器や医療機器、家電メーカーなどを対象
主な導入対象として、次のような企業を想定しています。
- 産業機器、計測機器、家電、医療機器などのメーカー
- EOL対象マイコンを採用した製品を保有する企業
- 組み込みソフトウェア人材が不足している企業
- 既存製品の仕様書やソフトウェア資産が十分に整理されていない企業
- EOL対応と新規製品開発が重なり、社内リソースが逼迫している企業
要件定義からソフトウェア実装までを外部へ一貫して委託することで、社内エンジニアを新規製品や重要度の高い開発プロジェクトに集中させることも可能になります。また、ブラックボックス化した既存製品の仕様を移行開発の過程で整理し、将来的な製品保守や追加開発につなげられることも期待されます。
ルネサス、TI、NXPなどのマイコンで対応実績
ミラクシアのマイコンEOL対応「要件定義」サービスでは、これまで複数メーカーのマイコンやプロセッサーで対応実績があります。
ルネサス エレクトロニクス
M740、M16C/60、78K0、V850、SH-2、SH-2A、SH-4、H8/500、H8/300H、H8SX、RX600シリーズなど。
Texas Instruments
TMS320 DSPファミリー。
NXP Semiconductors
MCF521シリーズ(V2 ColdFireコア)。これまでの対象製品は、産業機器、住宅設備、FA機器、オフィス機器、医療機器、農業機械・建設機械、パワーエレクトロニクス関連機器など多岐にわたります。
マイコンEOL対応ソリューション ラインアップ一覧

ミラクシア エッジテクノロジーについて
ミラクシア エッジテクノロジー株式会社(Miraxia Edge Technology Corporation)は、1997年にパナソニック製品の半導体設計・開発を担う「松下システムテクノ株式会社」として創業しました。半導体ハードウェア開発と並行して培ってきたソフトウェア開発の知見を「デバイスシステムインテグレーション(DSI)」スキルとして体系化し、現在は車載・産業機器分野を中心に、組み込みソフトウェアおよびシステムの受託開発事業を展開しています。
2020年には台湾の半導体メーカーWinbondグループ傘下となり、現在の社名へ変更しました。「誰もが組み込み開発ができる世界の実現」を掲げ、組み込み開発現場における生産性と品質向上を目指しています。
会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | ミラクシア エッジテクノロジー株式会社 |
| 英語表記 | Miraxia Edge Technology Corporation |
| 代表者 | 代表取締役社長 中澤省吾 |
| 所在地 | 京都府長岡京市神足焼町1番地 |
| 設立 | 1997年1月 |
| 資本金 | 2億円 |
| 株主 | Winbond Electronics Corporation 100% |
| 公式サイト | https://www.miraxia.com/ |
記事要約(Summary)
ミラクシア エッジテクノロジーは2026年9月28日、マイコンの生産終了に伴う移行開発を支援する「マイコンEOL対応ソリューション」に、新たに「要件定義・ソフト実装」サービスを追加しました。現行製品や既存ソフトウェアの分析、代替マイコンの選定、移行方針の策定から、ソフトウェア設計、コーディング、単体テストまでを一貫して支援します。既存仕様のブラックボックス化や組み込みエンジニア不足などによりEOL対応が停滞している企業の負担軽減を目的としており、条件によっては通常約5カ月かかる工程を最短1カ月で対応します。
価格は「要件定義・ソフト実装」サービスが240万円から、「要件定義」サービスが80万円から。産業機器、家電、医療機器、FA機器など、長期的な製品供給や保守を必要とするメーカーを中心に、マイコンEOLに伴う開発・調達リスクへの早期対応を支援します。
■プレスリリース配信元-ミラクシアエッジテクノロジー株式会社

























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