AI顔認証「FE-400」日本市場へ
暗所・逆光対応で防犯と入退室管理を強化
世界50カ国以上でセキュリティ製品の導入実績を持つ株式会社KJ TECH japan(東京都中野区)は、日本国内の防犯設備やビル管理環境に対応したAI顔認証リーダー「FE-400」の国内本格展開を開始した。「FE-400」は、横幅56mm、底部45mmのスリムな筐体にAI顔認証機能を搭載した入退室管理向け端末。国内で普及するNVR(ネットワークビデオレコーダー)とのRTSP連携や電気錠制御に対応するほか、-20℃から+60℃までの動作環境、0.01ルクスの低照度環境での認証、最大10,000件の顔データ登録などを特徴としている。
オフィスや工場、医療機関、研究施設、24時間営業のフィットネスジムなど、幅広い施設でのセキュリティ強化と入退室管理の効率化を想定している。
横幅56mmの超薄型設計、細いドアフレームへの設置にも対応
「FE-400」の特徴の一つが、横幅56mm、底部45mmという薄型・スリムな筐体設計だ。顔認証端末の導入では、既存建物のドア周辺に十分な設置スペースを確保できないことも少なくない。「FE-400」は細いドアフレームなど、限られたスペースへの設置を想定したスタンドアロン構造を採用しており、既存施設への後付けにも対応しやすい設計となっている。
物理カードによる入退室管理では、カードの紛失や貸し借り、第三者による不正利用といった課題がある。顔認証を活用することで、カードを携帯せずに本人確認から解錠までを行える非接触型の入退室管理環境を構築できる。
国内のNVRとRTSP連携、認証ログと映像を組み合わせた管理が可能
「FE-400」は、RTSP(Real Time Streaming Protocol)に標準対応している。顔認証時のリアルタイム映像をネットワーク経由でNVRへ配信できるため、「誰が、いつ認証したか」という入退室ログだけでなく、認証時の映像も記録する運用が可能となる。
既存の監視カメラやNVRを導入しているオフィス、工場、商業施設などでは、現在の映像監視システムと顔認証による入退室管理を組み合わせることで、トラブル発生時の確認やセキュリティ管理の効率化につなげられる。
防犯カメラと入退室管理システムを別々に管理するのではなく、映像と認証情報を連携させたい企業にとって注目される機能となりそうだ。
-20℃から+60℃まで対応、寒冷地や工場など幅広い環境を想定
設置環境への対応力も「FE-400」の特徴だ。動作温度は-20℃から+60℃までとなっており、冬季に気温が大きく下がる寒冷地をはじめ、製造工場や物流施設、熱がこもりやすい場所など、温度変化の大きな環境での利用を想定している。
日本では地域や建物用途によって設置環境が大きく異なる。オフィスだけでなく工場や倉庫、半屋外に近い場所などへの顔認証システム導入を検討する際、幅広い動作温度は重要な選定ポイントの一つとなる。
0.01ルクスの低照度環境に対応、IR+RGBデュアルレンズを搭載
「FE-400」には、IR(赤外線)とRGB(可視光)を組み合わせたデュアルレンズのスターライトカメラが搭載されている。同社によると、0.01ルクスという低照度環境でも顔を捉えることができ、最大10,000件の登録データに対して1秒未満で本人を特定できるという。照明の少ない夜間の出入り口や、24時間営業施設、夜間稼働する物流倉庫などでは、時間帯によって顔認証精度が変化しにくいことが重要となる。
また、逆光や暗所など、一般的なカメラでは顔の特徴を捉えにくい環境での利用も想定されている。
AIによる生体検知で写真・動画などを使った「なりすまし」に対策
顔認証システムでは、本人確認の精度に加え、写真や動画を利用した不正認証への対策も重要になる。「FE-400」はAIディープラーニングエンジンと赤外線LEDを利用したライブ検出(生体検知)機能を搭載。スマートフォンなどに表示した顔画像や動画、写真、3Dマスクなどを利用したなりすましへの対策を施している。同社によると、視線や自然な動きなど複数の情報を用いて実際の人物であるかを判定し、不正な解錠を防止する仕組みを採用しているという。
カード認証から生体認証への切り替えを検討する企業だけでなく、より高度な本人確認が求められる研究所や重要区画への導入にも活用が期待される。
電気錠や出口ボタン、火災報知設備との連携にも対応
「FE-400」は顔認証だけで完結する端末ではなく、国内施設で利用されている各種設備との連携も想定されている。出口ボタンや火災報知設備などに対応する入力ポートを備えるほか、電気錠のダイレクト制御にも対応。既存のドア設備と組み合わせた入退室管理システムを構築できる。
さらに、APIを利用することで勤怠管理システムや企業の基幹システムとの連携も可能としており、複数拠点の入退室情報を一元管理するといった用途にも対応する。
顔認証を単なる「鍵の代替」とするのではなく、勤怠管理、防犯、ビル管理などを含めた業務システムの一部として活用できる点が特徴だ。
24時間営業施設や医療機関、食品工場などへの導入を想定
KJ TECH japanでは、「FE-400」の主な導入先として、24時間営業施設、医療機関、食品工場、研究所、大規模企業などを想定している24時間営業のフィットネスジムなどでは、スタッフが常駐しない時間帯の本人確認や不正入場防止に活用できる。
医療機関や食品工場では、物理カードや認証端末への接触を減らした非接触型の入退室管理として活用可能。マスクや衛生帽を着用する環境での運用も想定されている。
また、最大10,000件の顔データを登録できることから、多数の従業員を抱える企業や複数拠点を管理する事業者におけるセキュリティインフラとしての活用も見込む。
世界50カ国以上での実績を背景に日本市場を強化
KJ TECHは、官公庁や企業向けセキュリティ分野を中心に事業を展開しており、同社によると関連製品は世界50カ国以上で利用され、累計80万台以上の出荷実績を持つという。今回国内展開を本格化する「FE-400」では、こうしたグローバル市場で培った顔認証技術をベースに、日本国内で利用されているNVRや電気錠、ビル管理設備などとの接続性を重視した。
働き方の多様化や無人店舗・24時間営業施設の増加、企業のセキュリティ意識向上を背景に、顔認証を活用した入退室管理の需要は今後も広がるとみられる。
既存設備との連携性や設置スペース、夜間の認証性能など、実際の導入現場で課題になりやすいポイントに対応した「FE-400」が、日本のオフィス・工場・施設向けセキュリティ市場でどのように採用を広げるか注目される。
「入退室管理 顔認証リーダー FE-400」の仕様

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体カラー | 7色(青・白・赤・黄・黒・緑・星) |
| フロントパネルロゴ | 最小発注数 100個でLOGO変更可能 |
| LCD(液晶ディスプレイ) | ― |
| ステータス表示LED | 赤, 緑, 青 |
| 音声案内 | 対応 |
| CPU | 2コア CPU |
| OS | LINUX |
| メモリー | 8G Flash / 4GB RAM |
| 管理ソフト | GAUSS |
| カメラ | IR・RGBデュアルレンズスターライトカメラ |
| 指紋センサー(FPセンサー) | ― |
| 指紋センサー領域 | ― |
| ライブ検出(赤外線LED) | 画像、動画、マスク自撮り、写真、3Dマスクのフェイクフェイス攻撃に対する、なりすまし防止機能搭載 |
| タンパースイッチ | 対応 |
| 顔登録件数 | 10,000 |
| 指紋登録件数 | ― |
| 静脈登録件数 | ― |
| カード登録件数 | 10,000 |
| 暗証番号 | ― |
| QR コード | 対応 |
| イベントログ登録件数 | 200,000 |
| 顔テンプレートサイズ | 25KB(1ユーザーあたり) |
| 認証方式 | 顔・カード・QRコード(AND・OR設定可) |
| 認証モード | 1:1, 1:N, マルチモード認証 |
| 識別時間 | 0.3秒未満 |
| 顔検出 | シングル |
| 顔検出距離 | 最大2メートル |
| 静脈検出距離 | ― |
| 顔検出速度 | <1秒 (1:N、10,000ユーザー) |
| 顔検出・認識サイズ | 320 × 240 ピクセル |
| 顔認証方式 | 3D認証方式 |
| カード認証 | MIFARE / FeliCa / HID prox / Iclass / EM / Indala |
| アンチパスバック | 対応 |
| グローバルアンチパスバック | 対応(オプション) |
| FAR(誤受入率)/FRR(誤拒否率) | 0.00001% / 0.01% |
| 顔認証率 | 99.99% |
| 静脈認証率 | ― |
| 指紋認証率 | ― |
| 通信方式 | TCP/IP |
| 映像ストリーミング | RTSP対応(リアルタイムストリーミングプロトコル) |
| アクセスコントロール | 入退室管理、勤怠管理(対応可) |
| 入力ポート | 2個(出口、ドアセンサー用)、 1個(火災報知器用) |
| 出力ポート | 2個(リレー、Wiegand) |
| 電源仕様 | DC 12V / 2A |
| 温度 | -20℃ ~+60℃ |
| 湿度 | 10% ~ 90% |
| 防水防塵 | IP65 |
| 証明書 | CE、FCC |
| 製品サイズ(W×D×H)(幅・奥行・高さ) | 56(W)× 38(D)×193(H) mm(底部幅 : 45mm) |
| 本体重量 | 275g |
製品デモ・問い合わせ
KJ TECH japanでは、「FE-400」の製品デモやサンプル機の貸し出し、導入に関する見積もり・相談を受け付けている。
株式会社KJ TECH japan 公式サイト:https://www.kj-tech.jp/
お問い合わせ:https://www.kj-tech.jp/contact/
記事要約(Summary)
株式会社KJ TECH japanは、日本国内の防犯・ビル管理環境に対応した超薄型AI顔認証リーダー「FE-400」の本格展開を開始した。「FE-400」は、横幅56mmのスリム設計に加え、最大10,000件の顔登録、1秒未満の高速認証、0.01ルクスの低照度対応、-20℃〜+60℃の動作温度、AIによる生体検知などを備える。さらに、RTSPによるNVRへの映像配信、電気錠、出口ボタン、火災報知設備、勤怠管理システムとの連携にも対応。オフィスや工場、医療機関、研究所、24時間営業施設などで、顔認証を活用した入退室管理とセキュリティ強化を支援する製品として国内市場での普及を目指す。
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