斎宮史跡で栽培した国産大麻の茎を有効活用。
伝統文化と地域資源を未来へつなぐ「天津菅麻プロジェクト」の新たな取り組み
一般社団法人明和観光商社(三重県多気郡明和町、代表理事:千田良仁)が参画する「天津菅麻(あまつすがそ)プロジェクト」は、三重県明和町・斎宮史跡内で栽培・収穫した国産大麻の茎を100%使用した「大麻の茅の輪(ちのわ)」を制作しました。旧暦の「夏越の祓(なごしのはらえ)」に合わせて、三重県明和町の「いつきのみや歴史体験館」で特別公開します。会場では見学だけでなく、伝統的な風習である「茅の輪くぐり」を誰でも無料で体験できます。
今回の取り組みは、斎宮で受け継がれる歴史や文化と、地域で栽培された国産大麻という資源を結び付け、これまで十分に活用されてこなかった大麻の茎を新たな形で地域文化へ生かす試みです。
斎宮で栽培された「国産大麻」から茅の輪を制作

大麻草は、古くから日本人の暮らしや神事と深く関わってきた植物です。特に神道では「大麻(おおぬさ)」として祓いや清めに用いられるなど、日本の伝統文化において重要な役割を担ってきました。天津菅麻プロジェクトでは、伊勢神宮とのゆかりが深い三重県明和町・斎宮の地で国産大麻の栽培と伝統文化の継承に取り組んでいます。繊維用の大麻栽培では、繊維に適さない外周部の株を翌年の採種用として残すことがあります。
今回、この栽培過程で生まれる大麻の茎に着目。一般的な茅(カヤ)を使用するのではなく、斎宮史跡内の麻畑で栽培された国産大麻の茎を100%使用し、「大麻の茅の輪」を制作しました。地域で育てた大麻を余すことなく活用し、日本古来の行事と結び付けることで、地域資源の循環と伝統文化の継承を同時に目指します。
「夏越の祓」の伝統を、国産大麻の茅の輪で再現
「夏越の祓」は、半年間のけがれを祓い、残り半年の無病息災を願う日本の伝統行事です。神社などに設置された大きな茅の輪を決められた作法でくぐる「茅の輪くぐり」は、現在も全国各地で行われています。本来、夏越の祓は旧暦6月30日に行われていた行事です。2026年は旧暦6月30日が新暦の8月12日にあたることから、天津菅麻プロジェクトでは旧暦の夏越の祓に合わせ、大麻を使用した茅の輪を公開します。
一般的な茅の輪では茅や藁などが使用されますが、今回は古くから祓いや清めと深い関係を持つ大麻を素材として活用。斎宮で栽培された国産大麻と、日本に受け継がれてきた夏越の祓という二つの文化を組み合わせた、全国でも極めて珍しい取り組みとなります。
大麻の茎を「捨てる資源」から「地域文化を支える資源」へ
今回の「大麻の茅の輪」制作には、伝統行事を再現するだけでなく、地域資源を有効活用するという目的があります。国産大麻の栽培では、用途によって使用する部位が異なり、栽培過程でさまざまな副産物が発生します。天津菅麻プロジェクトでは、これまで十分に活用されてこなかった部分にも新たな価値を見いだし、地域文化や観光、教育などへつなげる方法を模索しています。今回の茅の輪は、その一つのモデルケースです。斎宮で育てた大麻を斎宮の文化体験へ還元し、地域の中で循環させることで、「栽培する」「活用する」「文化として伝える」という一連の流れを生み出します。今後は、地域の神社などへの提供も視野に入れ、国産大麻を活用した持続可能な文化継承の可能性を広げていく予定です。
古来の作法で楽しむ「茅の輪くぐり」
会場では、古来伝わる作法にならい、3回の茅の輪くぐりを体験できます。茅の輪をくぐる際には、それぞれの回で伝統的な唱え詞を唱えます。
1回目:左回り
「水無月の 夏越の祓 する人は 千歳の命 延ぶと云うなり」
2回目:右回り
「思ふこと みな尽きねとて 麻の葉を 切りに切りても 祓ひつるかな」
2回目に唱える和歌には「麻の葉」が登場します。古くから大麻と祓い・清めが深く結び付いていたことを感じられる唱え詞の一つです。
3回目:左回り
「蘇民将来 蘇民将来(そみんしょうらい そみんしょうらい)」
昔ながらの唱え詞とともに茅の輪をくぐることで、単なる展示ではなく、日本の伝統文化を実際に体験できる機会となっています。
「大麻の茅の輪」展示・体験概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展示内容 | 斎宮史跡内で栽培した国産大麻100%を使用した「大麻の茅の輪」 |
| 展示・体験場所 | いつきのみや歴史体験館 |
| 所在地 | 三重県多気郡明和町3046番地25 |
| 参加費 | 無料 |
| 見学・体験 | 見学自由。どなたでも自由に茅の輪くぐりを体験できます |
| 主催 | 天津菅麻プロジェクト |
| 関連行事 | 旧暦の夏越の祓 |
| 旧暦6月30日 | 2026年8月12日 |
天津菅麻(あまつすがそ)プロジェクトとは

「天津菅麻プロジェクト」は、古くから日本の暮らしや神事に関わってきた「大麻(おおぬさ)」を地域の貴重な文化資源として未来へつなぐ、産学官連携による取り組みです。伊勢神宮との歴史的なつながりを持つ斎宮の地において、国産大麻の栽培・活用を通じて、地域に残る自然・歴史・文化を次世代へ継承する活動を進めています。単に大麻を栽培するだけではなく、栽培方法や利用文化を伝えながら、新たな地域資源としての可能性を探り、持続可能な地域づくりにつなげることを目指しています。今回の「大麻の茅の輪」も、伝統文化の保存だけでなく、地域で生まれた資源を地域の文化や観光へ還元する取り組みの一環です。
国産大麻と斎宮の歴史を、次の世代へ
三重県明和町には、かつて天皇に代わって伊勢神宮に仕えた「斎王」が暮らした斎宮があり、現在も広大な史跡とともに歴史文化が受け継がれています。天津菅麻プロジェクトでは、こうした斎宮の歴史的背景と、日本文化の中で重要な役割を担ってきた大麻との関係に着目しています。今回制作した「大麻の茅の輪」を通じ、来訪者が日本古来の祓いの文化を体験するとともに、国産大麻が持つ歴史的・文化的な価値を知るきっかけを提供します。今後も地域に残る歴史や伝統を現代の視点から再発見し、観光・文化体験・教育などさまざまな形で次世代へつなげていきます。
記事要約(Summary)
三重県明和町で国産大麻の栽培と伝統継承に取り組む「天津菅麻プロジェクト」は、斎宮史跡内で栽培・収穫された国産大麻の茎を100%使用した「大麻の茅の輪」を制作しました。2026年8月12日の旧暦「夏越の祓」に合わせ、三重県明和町の「いつきのみや歴史体験館」で特別公開し、来場者は無料で茅の輪くぐりを体験できます。栽培過程で生まれる大麻の茎を地域文化へ有効活用することで、資源を循環させながら、日本古来の祓いの文化と国産大麻の伝統を次世代へ継承することを目指す取り組みです。
天津菅麻プロジェクトでは今後、地域の神社などへの提供も視野に入れ、国産大麻を活用した持続可能な地域文化の新たな形を模索していきます。
■プレスリリース配信元-一般社団法人明和観光商社
























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