佐賀・脊振山から始まった日本茶の起源を、熊倉功夫氏ら専門家が解説。
「喫茶養生記」の謎や栄西茶の成分特性、地域で進む継承への挑戦に迫る特別な4時間
松隈地区地域活性化協議会とエコバイ株式会社は、2026年9月13日(日)、大妻女子大学 本館E棟454室(東京都千代田区)にて、特別講演会「佐賀から始まるお茶の起源 今に続く栄西禅師のお茶 in 東京講演2026」を開催します。本講演会では、日本の茶文化の礎を築いた栄西禅師の足跡をたどりながら、佐賀県吉野ヶ里町の脊振山に伝わる「栄西茶」と、日本茶800年の歴史を多角的にひも解きます。歴史・茶道史、化学・成分特性、文化・文学、地域振興の各分野から第一線の専門家が登壇。「薬」として日本にもたらされた茶が、どのようにして人々の暮らしや精神文化に根付き、「茶の道」へと発展していったのかを解説します。
会場では、現在では幻ともいわれる貴重な「栄西茶」の試飲と販売も行います。「お茶を飲む」という身近な習慣の原点に触れ、日本茶文化の未来について考える特別な4時間です。
佐賀・脊振山に伝わる「栄西茶」とは
栄西禅師は、中国・宋から茶の種を日本へ持ち帰り、茶の栽培や喫茶の習慣を広めた人物として知られています。当時の茶は、現在のような嗜好品としてだけではなく、病に苦しむ人々や修行僧の健康を支える「薬」としての役割を持っていました。栄西禅師が持ち帰った一粒の茶の種は佐賀の地に根を張り、やがて日本全国へと広がり、現在の豊かな日本茶文化を形作る礎になったと伝えられています。佐賀県吉野ヶ里町の脊振山には、かつて霊仙寺がありました。現地に残る古文書や由緒書には、栄西禅師が帰国後にこの地へ立ち寄り、西の谷にあった石上坊の庭へ初めて茶の種をまいたという、具体的な地名を伴う記録が残されています。

こうした記録をもとに、現地には「日本最初之茶樹栽培地」の記念碑が建てられています。また、文献には「栄西僧正が宋より帰る日、筑前国背振山に植えたるを、世に岩上茶と称えたり」という趣旨の記述も見られます。
現在「栄西茶」と呼ばれている茶は、かつて「石上茶」または「岩上茶」と称されていたと考えられ、日本茶の起源を知るうえで極めて重要な存在です。
「薬」から「道」へ――日本茶文化が歩んだ800年
栄西禅師が茶を日本へ伝えた当初、茶は健康を保ち、心身を整えるためのものとして受け入れられました。栄西禅師が著したとされる「喫茶養生記」は、日本における本格的な茶の専門書として知られ、茶の効能や養生との関係が記されています。茶はその後、寺院や武家社会へと広がり、人々の交流やもてなしの文化と結び付きながら発展しました。やがて、単なる飲み物や薬としての役割を超え、礼儀、精神性、美意識を含む「茶の道」へと昇華していきます。
本講演会では、日本茶800年の歴史を「薬」「歴史」「科学」「文学」「地域文化」という複数の視点から見つめ直します。
熊倉功夫氏ら第一線の専門家が登壇
今回の東京講演2026には、茶道史、茶文化、食品科学、文学研究などの分野で活躍する専門家が登壇します。歴史学者の熊倉功夫氏は、日本茶の歴史や茶道文化の形成を、栄西禅師の功績とともに解説します。大妻女子大学名誉教授の大森正司氏は、栄西禅師が日本へもたらしたとされる茶樹について、遺伝的な系譜や成分特性など、科学的な視点から迫ります。静岡県ふじのくに茶の都ミュージアム客員研究員の岩間眞知子氏は、日本茶文化の夜明けを記した「喫茶養生記」を取り上げ、その内容や歴史的背景を紹介します。
さらに、松隈地域づくり株式会社代表取締役の多良正裕氏が、栄西茶の産地である脊振山周辺の現状と、生産を未来へつなぐための地域の挑戦について語ります。
講演プログラム
13:05~14:00【歴史・茶道史】
「薬」から「道」へ:日本茶800年の歴史を切り拓いた栄西の決断
登壇者:歴史学者・熊倉功夫氏
日本に茶が根付いてから約800年。健康を支える「薬」として広まった茶が、どのように日本独自の文化や精神性を備えた「茶の道」へと発展したのかを解説します。栄西禅師が果たした役割や、日本茶文化の形成に与えた影響を、茶道史と歴史学の視点からひも解きます。
14:05~14:45【化学・成分特性】
栄西禅師が日本にもたらした茶樹の遺伝的系譜と成分特性
登壇者:大妻女子大学 名誉教授・大森正司氏
栄西禅師が日本へ持ち帰ったと伝えられる茶樹は、どのような特徴を持っていたのでしょうか。茶樹の遺伝的な系譜や栄西茶の成分特性について、化学・食品科学の観点から解説します。歴史的な伝承と科学的研究を交差させながら、栄西茶の価値に迫ります。
15:00~15:50【文化・文学】
佐賀から世界へ、日本茶文化の夜明けを記した一冊の物語「喫茶養生記」
登壇者:静岡県ふじのくに茶の都ミュージアム 客員研究員・岩間眞知子氏
日本の茶文化を語るうえで欠かすことのできない「喫茶養生記」。茶の効能や養生の考え方が記された同書は、日本人と茶との関係を考える重要な手掛かりです。講演では「喫茶養生記」が生まれた歴史的背景や、その内容に込められた思想、後世の日本茶文化へ与えた影響を読み解きます。
15:55~16:40【地域振興・挑戦】
脊振の山から始まった日本茶800年の物語と私たちの挑戦
登壇者:松隈地域づくり株式会社 代表取締役・多良正裕氏
日本茶発祥の地と伝えられる佐賀県吉野ヶ里町の脊振山周辺では、現在も栄西茶が受け継がれています。一方で、生産者の高齢化や後継者不足により、その歴史は大きな岐路を迎えています。地域に残された貴重な茶文化をどのように守り、次の世代へつないでいくのか。現地で進められている取り組みと今後の展望を紹介します。
16:40~17:00【栄西茶の試飲・販売】
講演終了後には、会場で栄西茶の試飲と販売を行います。生産量が限られ、現在では幻ともいわれる栄西茶を実際に味わい、その香りや風味、歴史的背景を体感できる貴重な機会です。
生産者は残りわずか――後継者不在の栄西茶を未来へ
栄西茶の発祥地とされる松隈地区では、生産者の高齢化と後継者不足が深刻な課題となっています。現在、栄西茶を生産する人はわずか数名で、全員に後継者がいない状況です。このまま生産者が減少すれば、日本茶800年の歴史につながる栄西茶が途絶えてしまう可能性があります。栄西茶は、単なる地域の特産品ではありません。日本で茶がどのように始まり、健康、宗教、交流、もてなし、芸術へと発展してきたのかを伝える、文化的にも歴史的にも重要な存在です松隈地区地域活性化協議会とエコバイ株式会社は、このかけがえのない茶文化を失うことなく、次世代へ継承することを目指しています。
本講演会は、歴史を学ぶだけの勉強会ではなく、栄西禅師と茶をテーマに、地域に残る文化資源の魅力と現状を広く伝え、栄西茶の生産継続と未来への継承につなげる取り組みです。
開催概要

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | 佐賀から始まるお茶の起源 今に続く栄西禅師のお茶 in 東京講演2026 |
| 開催日 | 2026年9月13日(日) |
| 開催時間 | 13:00~17:00 |
| 開場時間 | 12:00 |
| 会場 | 大妻女子大学 本館 E棟454室 |
| 所在地 | 東京都千代田区三番町12番地 |
| 一般参加費 | 6,000円 |
| 早割参加費 | 5,000円 |
| オンライン視聴 | 2,000円 |
| 主催 | 松隈地区地域活性化協議会、エコバイ株式会社 |
| 後援 | 佐賀県 |
| 協力 | 大妻女子大学 |
| 詳細・申し込み | Peatix:https://peatix.com/event/5060454 |
会場へのアクセス
大妻女子大学 本館E棟454室へは、以下の各駅からアクセスできます。
・JR総武線「市ヶ谷駅」から徒歩10分
・東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」5番出口から徒歩5分
・東京メトロ有楽町線・南北線、都営新宿線「市ヶ谷駅」A3出口から徒歩7分
公共交通機関を利用しての来場を推奨しています。
こんな方におすすめの講演会
本講演会は、日本茶や茶道に関心がある方はもちろん、歴史、文化、食、健康、地域活性化、文化財の継承に関心を持つ方にもおすすめです。
・日本茶や茶道の歴史を詳しく知りたい方
・栄西禅師や「喫茶養生記」に興味がある方
・佐賀県や脊振山に伝わる茶文化を学びたい方
・茶葉の成分や茶樹の遺伝的系譜に関心がある方
・地域の伝統産業や文化継承に関心がある方
・希少な栄西茶を実際に味わってみたい方
・日本文化を未来へ残す取り組みを応援したい方
本件に関するお問い合わせ先
栄西禅師東京講演会 事務局
担当:エコバイ株式会社
日小田(ヒノダ)・岡崎
メールアドレス:[email protected]
記事要約(Summary)
松隈地区地域活性化協議会とエコバイ株式会社は、2026年9月13日(日)、東京都千代田区の大妻女子大学にて、「佐賀から始まるお茶の起源 今に続く栄西禅師のお茶 in 東京講演2026」を開催します。本講演会では、佐賀県吉野ヶ里町の脊振山に伝わる栄西茶をテーマに、日本茶800年の歴史、栄西禅師の功績、「喫茶養生記」、茶樹の遺伝的系譜や成分特性、地域で進められている文化継承の取り組みを紹介します。歴史学者の熊倉功夫氏、大妻女子大学名誉教授の大森正司氏、静岡県ふじのくに茶の都ミュージアム客員研究員の岩間眞知子氏、松隈地域づくり株式会社代表取締役の多良正裕氏が登壇します。会場では、生産者の高齢化と後継者不足によって存続が危ぶまれている希少な栄西茶の試飲・販売も実施します。
「薬」から「道」へと発展した日本茶の起源を学び、その文化を未来へつなぐための特別な4時間です。
■プレスリリース配信元-エコバイ株式会社
























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