”逃げ”から”生き延びる”へ
逃げBar White Out、進化のための閉店決定
逃げBar White Out、2025年1月末で閉店のお知らせ
日頃より「逃げBar White Out」をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。突然のご報告となりますが、当店は2025年1月末をもちまして、現在の店舗を一旦閉店させていただくこととなりました。
「逃げBar White Out」は、2019年12月に「逃げ場」をコンセプトにオープンしました。「社会にもっと”逃げ”のグラデーションを」をミッションに、多くの方々に「逃げる」場所としてご利用いただき、皆様の支えのおかげで、ここまで続けることができました。しかし、2022年以降、コロナ禍の影響もあり、クラウドファンディングを活用しながら存続を図ってまいりましたが、今回、一つの大きな決断を下すこととなりました。
逃げ場としての逃げBar
「逃げBar White Out」は2019年12月に開店し、”逃げ場”をコンセプトにしたCafe&Barとして、多くの方にご利用いただいてきました。シェルターや福祉施設では逃げづらい方々が、日常的に気軽に”逃げる”を選べる場所として、社会における”逃げ”のグラデーションを提供してきました。
クラウドファンディングによる支援
2022年からはコロナ禍の影響を受け、毎年の存続をクラウドファンディングで決定する方針をとり、これまでに3回のクラウドファンディングで総額¥5,007,112を達成しました。
新プロジェクト「生き延ビル」の立ち上げ
この度、逃げBarを含めた複合型施設「生き延ビル」として再生するプロジェクトを開始いたします。生き延ビルは、365日いつでも逃げ場を提供する施設であり、弊社Ozoneがこれまで手掛けた「1日限りのもう1つの世界」としてのフェスティバル企画を常態的に体験できる場でもあります。
イベントのお知らせ
閉店に伴い、2つの特別イベントを開催いたします。
- サイレントフェス-White Out-
- 日時:2024年9月29日 15:00-22:00
- 内容:無音のDJイベント
- チケット:前売り¥2,000、当日¥3,000
- 詳細:リンク
- White Retreat
- 日時:2024年11月9日10日 15:00翌13:00
- 内容:白い空間でのリトリート体験
- 参加費:早割¥30,000、一般¥35,000
- 詳細:リンク
最後に
いつも逃げBar White Outを見守ってくださり、本当にありがとうございます。突然のご報告になってしまうのですが、逃げBarは現在の店舗での契約を2025年1月末で解約することにいたしました。前回のクラファンでもたくさんのご支援をいただき、生かしていただいた手前、なぜこのような決断に至ったのかお話しさせてください。
逃げBar逃主/Ozone合同会社代表 アメミヤユウ
そもそもクラファンの達成可否で毎年の存続を決めるということの是非については、以前から問われていたことでした。この4年間、逃げBarが単独で持続可能な収益モデルを見つけられなかったのは、ひとえに自分の実力不足だと痛感しています。そしてこのような存続の方法を続けるか否かは、結局のところどこかで最終責任者たる自分が、自分の意思で判断して、決着をつけなければいけないことなのだと、今回のクラファン中に思いました。
そして逃げBarが以前から抱えていた課題として、日中をレンタルスペースとして運用している都合上、夜の短い時間しか逃げ場として機能させられず、賃貸契約上、宿泊も不可なので、限られた時間しか逃げることができないということがあります。
逃げにいらした方々、あるいは逃げたいけどまだ来れてない方々の声を聞くに、現在の賃貸契約をなんとか無理くり続けていても、逃げ場としていま以上の役割は果たせないと思い始めました。
なので、逃げBarはもっと逃げ場になれるように、一旦いまの物件には別れを告げようと思います。そして次は物件を購入し、もっと自由な逃げBarを作ります。まだまだ物件の候補も予算もない状態ですが、理想を突き詰めて次に進もうと思います。
逃げBarという概念は引き継ぎつつも、次につくるものは複合的なものになる予定です。複数フロアがあるビルを買って「生き延ビル」というビルにしたいな、と妄想しています。
1階には逃げBarがあって、2階にはそのまま泊まれる空間があって、あとはOzoneでこれまでプロトタイピングしてきた様々な希望的な社会の雛形を常設的に現して、僕らが、人が、想像のあたう限り多くの生物と共に、地球に生き延びるための場をつくりたいと考えています。
逃げBarを続ける以上に大きな挑戦になることと思います。
もしかしたらすぐには実現できないかもしれません。
それでも社会にはまだまだ逃げのグラデーションが足りないですし
物価高は上がり続け、戦争や震災のリスクもすぐ隣にあるなかで
逃げられる場をできる限り長く守りたいと思った時に
今ここで、維持ではなく進化を選ぶことに決めました。
横浜、三ツ沢下町にあるこの場を愛してくれている方々が大勢いるなかで
とても身勝手な判断だと思っています。ただ、長い目で見つめ直した時に、星の視点から逃げBarを見つめ直した時に、逃げ場をつくることから逃げない決断をしました。
残り数ヶ月は逃げBarとして変わらず営業を続けていきます。スペースのレンタルももちろんできます。みなさんとのお別れの機会も作る予定です。
最期まで「逃げBar White Out」をどうぞよろしくお願いいたします。
お問い合わせ先
- 逃げBar HP: https://www.nigebar.com/
- 生き延ビルに関する詳細: リンク
■プレスリリース配信元-Ozone合同会社
https://companydata.tsujigawa.com/company/2020003011478/
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