タバコを吸わない働き方を評価する会社。
メーカーズグループ株式会社の禁煙手当と社風
福岡市西区に本社を置くメーカーズグループ株式会社は、モビリティ事業を中心にグループ会社の経営管理・事業推進を行う企業グループです。グループ子会社である株式会社メーカーズでは、軽自動車専門店「ケイカフェ」をはじめ、自動車販売、車検整備、レンタカー、保険代理店事業など、地域に密着した自動車関連サービスを展開しています。そんなメーカーズグループの取り組みの中でも、特にユニークな福利厚生として注目されているのが「禁煙手当」です。
名称だけを見ると、「禁煙に成功した人へ支給される手当」と思われがちですが、メーカーズの禁煙手当は少し違います。対象となるのは、もともとタバコを吸わない人、または非喫煙の状態を続けている人。つまり、非喫煙者に対して毎月10,000円が支給される制度です。
非喫煙者に月10,000円を支給する「禁煙手当」
メーカーズの禁煙手当は、タバコを吸わない社員に対して月々10,000円を支給する福利厚生制度です。一般的な禁煙支援制度では、喫煙者が禁煙に成功した場合に一時金や奨励金を支給するケースがあります。しかし、メーカーズの制度は「禁煙を達成した人」だけではなく、「もともと吸わない人」も対象としている点に大きな特徴があります。これは、非喫煙者が日常的にタバコ休憩を取らず、業務時間中に安定して仕事へ向き合っていることを、会社としてきちんと評価しようという考え方に基づいています。
「タバコを吸わない」という行動は、目に見える成果として数字に出にくいものです。しかし、勤務時間の使い方、健康維持、集中力の継続、周囲への受動喫煙への配慮など、職場全体に与える影響は決して小さくありません。メーカーズの禁煙手当は、そうした“見えにくい価値”を給与という形で可視化した制度だといえます。
制度誕生のきっかけは、社長自身の禁煙チャレンジ
この禁煙手当が生まれた背景には、社長自身の禁煙チャレンジがありました。社長が禁煙に挑戦する中で気づいたのは、タバコを吸うために喫煙所へ移動し、喫煙し、また仕事へ戻るまでに想像以上の時間を使っていたということでした。毎回の喫煙時間は短く見えても、1日、1週間、1か月と積み重なると、かなりの時間になります。そこで生まれたのが、「喫煙しない人は、その分だけ効率的に働いているのではないか」という発想です。
もちろん、働き方の良し悪しを喫煙の有無だけで判断することはできません。しかし、非喫煙者がタバコ休憩に時間を使わず、安定して業務に取り組んでいることも事実です。メーカーズでは、その差を単なる不公平感として放置するのではなく、「非喫煙者の効率性を評価する」という形で制度化しました。
その結果として誕生したのが、月10,000円の禁煙手当です。
「禁煙できた人」だけでなく「吸わない人」も評価する発想
メーカーズの禁煙手当が面白いのは、禁煙を達成した人へのご褒美ではなく、非喫煙という状態そのものを評価している点です。多くの企業では、健康経営の一環として禁煙支援を行うことがあります。禁煙外来の補助、禁煙成功時の一時金、社内禁煙ルールの整備などが代表的です。一方で、最初からタバコを吸わない社員は、特別に評価される機会が少ないのが実情です。
メーカーズの禁煙手当は、この点に新しい視点を与えています。
「吸わない人は、すでに健康面・時間面で会社に貢献している」
「その継続的な自己管理を、会社として評価する」
「見えにくい生産性を、手当として現金化する」
このような考え方は、福利厚生というよりも、人材評価や健康経営に近い発想です。タバコを吸わないことを単なる個人の習慣として扱うのではなく、仕事のパフォーマンスや職場環境に関わる要素として捉えている点に、メーカーズらしい合理性があります。
喫煙者を否定しない、メーカーズらしいバランス感覚
一方で、メーカーズの制度は喫煙者を一方的に否定するものではありません。この禁煙手当の裏話として印象的なのは、社長自身が禁煙に失敗したというエピソードです。普通であれば、禁煙に失敗したことは制度の説得力を弱める話に見えるかもしれません。しかし、メーカーズの場合はむしろ、このエピソードが制度の人間味を生んでいます。社長は禁煙に挑戦する中で、喫煙時間のもったいなさに気づきました。一方で、喫煙所が役職や部署を越えて人が集まり、普段あまり話す機会のない社員同士が自然にコミュニケーションを取れる場所でもあることを理解していました。
喫煙所では、ちょっとした情報交換が生まれたり、現場の空気感が共有されたり、思いがけないアイデアが出たりすることもあります。つまり、喫煙には健康面や時間面での課題がある一方で、職場コミュニケーションの場として機能している側面もあるということです。
そのためメーカーズでは、禁煙手当を導入しながらも、喫煙者に対する配慮も行っています。喫煙所に屋根をつけるなど、喫煙者が利用しやすい環境整備も進めています。
非喫煙者を評価する。
でも、喫煙者を排除しない。
健康や生産性を重視しながら、人と人とのつながりも大切にする。
このバランス感覚こそ、メーカーズの禁煙手当が単なる福利厚生にとどまらない理由です。
健康経営と生産性向上をつなぐ福利厚生
近年、企業経営において「健康経営」は重要なテーマになっています。社員が健康で長く働ける環境を整えることは、採用力の向上、定着率の改善、生産性の向上にもつながります。メーカーズの禁煙手当は、まさに健康経営と生産性向上をつなぐ制度です。タバコを吸わないことは、本人の健康維持だけでなく、職場全体の働きやすさにも関係します。さらに、喫煙のための離席が少ないことは、業務時間の安定や集中力の維持にもつながります。
もちろん、仕事の成果は喫煙の有無だけで決まるものではありません。しかし、社員の健康的な習慣や自己管理を会社が評価することには、大きな意味があります。
メーカーズの禁煙手当は、「健康でいること」「自分を管理すること」「効率よく働くこと」を会社が前向きに評価する制度です。月10,000円という金額も、社員にとっては十分に実感できるインセンティブであり、会社にとっては健康経営への投資といえます。
採用面でも伝わる、メーカーズグループの社風
福利厚生は、企業の考え方を映す鏡です。給与や休日、勤務地といった条件面だけでなく、どのような価値観を大切にしている会社なのかは、制度の設計に表れます。メーカーズの禁煙手当から見えてくるのは、社員の行動や働き方を細かく観察し、そこに価値を見つけて制度に変える柔軟な社風です。特に採用活動において、こうしたユニークな福利厚生は強いメッセージになります。
「社員の健康を大切にする会社」
「効率的な働き方を評価する会社」
「現場の実感から制度をつくる会社」
「喫煙者・非喫煙者のどちらにも配慮できる会社」
このような印象は、求職者にとって安心材料になります。単に珍しい手当があるというだけでなく、その背景にある会社の考え方が伝わるからです。
メーカーズグループ株式会社の会社概要
メーカーズグループ株式会社は、福岡市西区石丸に本社を置く持株会社です。グループ会社の管理指導を行いながら、モビリティ領域を中心とした事業展開を支えています。グループ子会社には、株式会社メーカーズ、株式会社リーディットシステム、MAKERS CEYLON MOBILITY(PVT)LTDなどがあります。株式会社メーカーズは、自動車販売、車検整備、レンタカー、自動車鈑金塗装、保険代理店事業などを展開しており、福岡・佐賀エリアを中心に地域密着型のサービスを提供しています。軽自動車専門店「ケイカフェ」は、単なる車販売店ではなく、カフェのようにくつろげる店舗づくりを特徴としています。
また、メーカーズグループは情報セキュリティマネジメントの国際規格であるISMS(ISO27001)も取得しており、情報管理体制の整備にも取り組んでいます。
会社情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | メーカーズグループ株式会社 |
| 事業内容 | 持株会社、子会社・関連会社の管理指導 |
| 資本金 | 20,000,000円 |
| 代表者 | 代表取締役 白井 剛 |
| 設立 | 2017年4月3日 |
| 所在地 | 〒819-0025 福岡市西区石丸4丁目5-53 |
| 連絡先 | 電話 092-753-6611(代表)/FAX 092-753-6622 |
| 取引銀行 | 西日本シティ銀行 二日市支店 |
| グループ子会社 | 株式会社メーカーズ、株式会社リーディットシステム、MAKERS CEYLON MOBILITY(PVT)LTD |
| 情報管理・各種認定 | 情報セキュリティマネジメント国際規格ISMS(ISO27001)取得 |
| 公式サイト | https://www.makers-corp.jp/ |
記事要約(Summary)
メーカーズグループ株式会社・株式会社メーカーズの「禁煙手当」は、非喫煙者に月10,000円を支給するユニークな福利厚生です。この制度の面白さは、単に「タバコを吸わない人にお金を支給する」という点だけではありません。非喫煙者の時間の使い方、健康への意識、安定した働き方といった目に見えにくい価値を、会社がきちんと評価している点にあります。一方で、喫煙者を一方的に否定するのではなく、喫煙所が持つコミュニケーションの役割にも理解を示し、喫煙者にも配慮した環境づくりを行っている点もメーカーズらしい特徴です。
健康を大切にする。
効率的に働く人を評価する。
でも、人と人とのつながりも大事にする。
メーカーズグループの禁煙手当は、そんな同社の価値観がよく表れた制度です。福利厚生を通じて社員の健康と働き方を支えるこの取り組みは、地域に根ざした企業のユニークな会社ストーリーとして、多くの人に伝えたい事例といえるでしょう。

























