医師の希望を起点に地域医療を次世代へ
資金・経営・バックオフィスを支え、診療に集中できる承継モデルを構築
エクイタスメディカル株式会社(代表取締役:九鬼 嵩典、伊村 悠)は、住商ファーマシーズ株式会社(住友商事株式会社100%出資の事業会社)の出資先であるクラシス株式会社と連携し、医師の診療方針やキャリアの希望を起点としたクリニックの事業承継支援を推進しています。今回、その具体的な取り組みとして、神奈川県横浜市の「金子内科」の承継を支援しました。これまで院長やスタッフが地域で築いてきた診療体制と患者との信頼関係を大切にしながら、地域医療を次の世代へ引き継ぐとともに、医師が資金調達や経営・バックオフィス業務に過度な負担を抱えることなく、診療に集中できる環境づくりを進めます。
本協業では、クラシスが持つ医療人材ネットワークや医師のキャリア支援に関する知見と、エクイタスメディカルが持つクリニックの事業承継、経営、運営支援のノウハウを組み合わせます。
医師個人が多額の承継資金や経営リスクを抱える従来型の開業・承継とは異なり、事業会社側が資金面や運営面を支えながら、医師が診療の主体として地域医療に取り組めるパートナーシップモデルの構築を目指します。
地域医療で高まる「クリニック承継」の重要性
地域の身近な医療を支える診療所では、今後の世代交代が重要な課題の一つとなっています。厚生労働省の2024年の統計によると、全国で活動する一般診療所は105,207施設あります。また、診療所の開設者または法人の代表者である医師70,046人のうち、60歳以上は42,632人で、全体の約60.9%を占めています。平均年齢も62.6歳となっており、地域医療を継続していくためには、クリニックの事業承継を支える仕組みの整備が一層重要になっています。※1・2
一方で、新たなキャリアを模索する医師の中には、
「自分の専門性をより活かしたい」
「自分が理想とする診療方針で患者と向き合いたい」
「地域に根付いた医療に携わりたい」
といった希望を持つ人も少なくありません。勤務日数や診療時間、勤務地、経営への関与度など、医師が理想とする働き方も多様化しています。こうした医師の希望と、後継者を必要としている地域のクリニックを結び付けることが、持続可能な地域医療を実現するための新たな選択肢となります。
開業・クリニック承継で医師が抱える「資金」と「経営」のハードル
クリニックを新たに開業したり、既存の医療機関を承継したりする際には、取得資金だけでなく、医療設備の更新費用や運転資金など、さまざまな資金が必要になります。さらに、診療以外にも採用、労務、経理、総務、行政手続きなど幅広い業務が発生します。医師が個人として多額の借入を行い、返済責任や経営上のリスクを抱えることへの不安は、クリニック承継を検討する際の大きなハードルとなり得ます。
エクイタスメディカルとクラシスは、こうした課題に対し、医師のキャリア形成と地域医療の事業承継を一体として支援する仕組みを構築します。医師が資金面や運営面の課題を一人で抱えることなく、専門性を活かした診療に挑戦できる環境の実現を目指します。
医師の希望を起点とする新しいクリニック事業承継モデル
本モデルでは、単にクリニックの「買い手」と「売り手」をつなぐのではなく、参画する医師の希望を起点に承継を検討し具体的には、
・医師の専門分野
・希望する地域
・診療スタイル
・勤務日数や診療時間
・経営への関わり方
・将来的なキャリアプラン
などを整理したうえで、地域の医療ニーズや承継対象となるクリニックの診療方針との適合性を確認します。クラシスは、医師との幅広い接点や長年培ってきたキャリア支援の知見を活かし、医師一人ひとりの希望や将来像を把握。一方、エクイタスメディカルは、承継先の検討から事業計画の策定、資金面への対応、承継後の経営・運営支援までを担当。双方の強みを組み合わせることで、医師とクリニックの双方にとって持続可能な承継を目指します。
事業会社が資金・運営を支援、医師は診療の主体として参画
資金面では、エクイタスメディカルを中心とする事業会社側が、クリニック承継に必要な資金調達や投資・借入リスクを担い、参画する医師個人に承継資金の借入や個人保証を求めない仕組みの構築を目指しています。医師は診療を担うパートナーとして参画し、これまで地域で提供されてきた医療を受け継ぎながら、自身の専門性や診療への考えを活かしていきます。
また、エクイタスメディカルが、
・採用
・労務管理
・経理
・バックオフィス
・経営管理
・クリニック運営
などを支援することで、医師やスタッフが患者への診療や対応に集中しやすい環境を整えます。承継の方法についても一律ではありません。勤務日数や診療時間を調整する形のほか、現在の院長が一定期間診療を継続し、新たな医師へ段階的に引き継ぐ形など、それぞれの医療機関と医師の状況に応じた承継方法を検討します。
横浜市「金子内科」の承継を支援
今回、本協業の具体的な事例として、神奈川県横浜市にある「金子内科」のクリニック承継を支援しました。金子内科では、これまで院長とスタッフが日々の診療を積み重ねながら、患者一人ひとりとの信頼関係を築いてきました。エクイタスメディカルは、こうした長年にわたり地域で培われてきた診療体制や患者との関係こそが、地域医療を支える重要な基盤であると考えています。そのため、今回の承継においても、既存の診療方針や患者への対応、現場で培われてきた経験や運営上の工夫を尊重し、安定した診療を継続することを最優先とします。承継をきっかけに、診療方針や現場の運営方法を一度に大きく変更する予定はありません。
今後、運営面で見直しが必要となる場合にも、院長やスタッフの意見を聞きながら目的や進め方を共有し、現場の状況に合わせて段階的に取り組んでいく方針です。
患者がこれまでと同様に安心して通院でき、スタッフも日々の診療を支えやすい環境を整えられるよう、エクイタスメディカルが経営・運営面から支援します。
医師のキャリア形成と地域医療の継続を両立
エクイタスメディカルとクラシスは、本協業を通じて、医師の新たなキャリア形成と、地域で長年育まれてきた医療の継続を両立する仕組みを広げていきます。クリニックを引き継ぐ医師だけでなく、後継者を探している院長や、経営負担を軽減しながら診療を続けたい医師など、さまざまなニーズに対応します。
地域医療を「閉院させずに次へつなぐ」選択肢を増やし、医師と地域双方にとって持続可能なクリニック承継の実現を目指します。
クリニック承継に関心を持つ医師から相談を受付
エクイタスメディカルとクラシスでは、クリニック承継や新しい働き方に関心を持つ医師からの相談を受け付けています。対象となるのは、自分の診療スタイルを大切にしながら地域医療に携わりたい医師や、クリニック承継に関心はあるものの、多額の借入や個人保証に不安を感じている医師、経営・運営面の支援を受けながら診療に集中したい医師などです。
また、現在運営しているクリニックを次世代へ引き継ぎたい院長や、経営上の負担を軽減しながら診療を継続したい医師からの相談にも対応します。具体的な承継時期や候補となるクリニックが決まっていない段階でも相談可能としています。
エクイタスメディカル株式会社について
エクイタスメディカル株式会社は、地域に根付いた医療を次の世代へつなぐことを目的に、クリニックの事業承継を中心として、医療機関の経営・運営支援、新規クリニックの立ち上げ支援などを展開するヘルスケア企業です。医師個人に過度な資金負担や経営リスクを求めるのではなく、事業会社が資金調達や経営、バックオフィス業務を支援し、医師が診療に集中できる仕組みの構築を進めています。地域で長年培われてきた診療体制や患者との関係を尊重しながら、持続可能な形で地域医療を次世代へ承継することを目指しています。
また、事業拡大に伴い、本社オフィスを東京駅至近の「丸の内トラストタワー本館20階」へ移転しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | エクイタスメディカル株式会社 |
| 代表者 | 代表取締役 九鬼 嵩典、伊村 悠 |
| 所在地 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館20階 |
| 設立 | 2026年1月 |
| 事業内容 | クリニックの事業承継支援、医療機関の経営・運営支援、新規クリニック立ち上げ支援等 |
クラシス株式会社について
クラシス株式会社は1996年に創業し、医療・福祉分野に特化した総合人材サービス企業として、医師をはじめとする医療従事者のキャリア形成を約30年にわたり支援しています。
「自分の診療スタイルを大切にしたい」「経営上の負担を減らして診療に専念したい」といった医師一人ひとりの希望に寄り添い、キャリアプランやクリニック承継を含む選択肢を提案しています。
医療従事者向け・キャリア/承継に関する相談窓口
クラシス株式会社
担当部署:医師事業部
メール:[email protected]
医師向けサービスサイト:https://ishi-job.jp/
コーポレートサイト:https://www.krasys.co.jp/
本リリースに関するお問い合わせ
エクイタスメディカル株式会社
担当:九鬼 嵩典
メール:[email protected]
参考資料
※1 厚生労働省「令和6年医療施設(動態)調査」。2024年10月1日現在の活動中の一般診療所数。
※2 厚生労働省「令和6年医師・歯科医師・薬剤師統計」統計表1。2024年12月31日現在。「診療所の開設者又は法人の代表者」の60~69歳と70歳以上を合算して算出。施設数や承継希望件数を示すものではありません。
記事要約(Summary)
エクイタスメディカル株式会社はクラシス株式会社と連携し、医師の診療方針やキャリアの希望を起点とするクリニック事業承継支援を推進しています。その具体的な事例として、神奈川県横浜市の「金子内科」の承継を支援しました。クラシスの医療人材ネットワーク・キャリア支援の知見と、エクイタスメディカルの事業承継・経営・運営支援を組み合わせ、事業会社側が資金やバックオフィスを支援することで、医師が診療に集中できる仕組みの構築を目指します。診療所を運営する医師の高齢化が進む中、地域で培われてきた医療を次世代へつなぐクリニック承継の重要性は高まっています。両社は今後も、医師のキャリア形成と地域医療の継続を結び付け、患者、医師、スタッフ、地域にとって持続可能なクリニック承継モデルの普及に取り組んでいきます。
■プレスリリース配信元-エクイタスメディカル株式会社

























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