出光興産が水素エンジンスタートアップ「i Labo」に出資し協業開始

出光興産、次世代動力源の実用化に向け
専用エンジンオイルの開発を支援

出光興産株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：酒井則明、以下「出光興産」）は、次世代エネルギーである水素エンジンの開発・販売を行うスタートアップ企業「i Labo株式会社」（本社：東京都中央区、代表取締役：太田修裕）へ出資し、協業を開始することを発表しました。
本協業を通じて、出光興産は水素エンジンへのエンジンオイルの適合性検証および専用オイルの共同開発を進め、水素社会の実現に貢献します。

水素エンジンとは｜環境負荷の少ない次世代内燃機関

水素エンジンは、従来のガソリンや軽油の代替として水素を燃料とし、燃焼によって動力を得る内燃機関です。
既存のエンジン技術を活かしつつ、燃焼時にCO₂を排出せず、水のみを生成することから、環境に優しい動力源として注目を集めています。

i Laboの取り組みと技術力｜鉄道・トラック・発電向け水素化

i Laboは、独自の「水素化コンバージョン技術」を活用し、既存のディーゼルエンジンを水素対応へと改良しています。
鉄道車両、大型トラック、発電機といった重機分野を対象に、水素エンジンの開発を推進中です。
今般の資金調達では、2025年初秋に開所予定の「愛知碧南R&Dセンター」建設が主な目的となっており、出光興産はこの増資に参加し、出資を実行しました。

専用エンジンオイルの開発へ｜両社の技術を融合

出光興産は、長年にわたり産業現場での潤滑油課題の解決や製品開発に取り組んできた実績を持ちます。
今回の協業においては、i Laboが保有するベンチ試験機や実機環境に出光興産のエンジンオイルを提供し、両社で水素エンジンへの適合性を詳細に検証してまいります。

その結果を踏まえ、水素エンジンに最適化された専用エンジンオイルの開発に取り組み、次世代モビリティにおける実用化を支援します。

出光興産のビジョン｜モビリティの脱炭素化にオイルで貢献

出光興産は、1911年の創業以来、ものづくりの現場における課題解決や技術支援を通じて潤滑油の専門技術を磨いてきました。
これまで培ってきた技術力を、モビリティ分野の脱炭素化と次世代エネルギー社会の実現へと活かしていきます。

記事要約（Summary）

• 出光興産は水素エンジン開発を行うスタートアップ「i Labo」へ出資
• 両社は水素エンジン向けエンジンオイルの適合性を検証・開発
• i Laboはディーゼルエンジンの水素化技術を保有し、鉄道・トラック・発電向けに展開
• 出光興産は愛知碧南R&Dセンターの建設資金調達に参加
• 潤滑油技術で水素社会とモビリティの環境負荷低減に貢献

■プレスリリース配信元-出光興産株式会社
https://companydata.tsujigawa.com/company/9010001011318/