プレスリリース

『WOWGRAM Light Guide Type D』で透明板に映像を自由に表示

2024.10.16 / 最終更新日：2024.11.16

透明板で次世代の映像表示技術を実現！ホログラム技術を活用した「WOWGRAM Light Guide Type D」
アーティエンス・ラボが発表 – CEATEC 2024とJapan Mobility Showで初展示

株式会社アーティエンス・ラボ（代表取締役：白倉明、千葉県茂原市）は、ホログラム技術を活用した「WOWGRAM Light Guide Type D」を開発しました。本技術は、ガラスやアクリルなどの透明板上に、自由な奥行きで映像や動画を表示することが可能で、透明な板の裏側にある現実の視界を妨げることなく、空中に映像を浮かび上がらせる技術です。この革新的な技術は、2024年10月15日から18日に幕張メッセで開催される「CEATEC 2024」及び「Japan Mobility Show」にて初公開されます。

「WOWGRAM Light Guide Type D」の開発背景

ホログラム技術といえば、これまで反射型（フロントライティング）が主流であり、紙幣や公式証明書などのセキュリティ分野での活用が一般的でした。しかし、アーティエンス・ラボはそれを超える新たな技術として、透明板内部で光を全反射させる導光板型ホログラムを採用。この技術により、外部の光に左右されず、常に鮮明な映像を再生できるようになり、反射型ホログラムでは実現できなかった新たな応用が可能となりました。

2021年には、静止画表示に対応した「WOWGRAM Light Guide Type S」を発表し、高い解像度でのホログラム再生技術を披露しました。そして今回、その技術を進化させ、動的な映像表示が可能な「WOWGRAM Light Guide Type D」を開発し、さらなる応用分野を切り開いています。

「WOWGRAM Light Guide Type D」の技術詳細

「WOWGRAM Light Guide Type D」は、ガラスやアクリルなどの透明板に特殊なホログラフィック光学素子を貼り合わせることで、従来の複雑な光学系を使用せずに、板内で映像を全反射させ、自由な奥行きで映像を表示できる革新的な技術です。この技術により、透明な板がまるで映像を空中に浮かび上がらせるかのように見え、無限の奥行き感を実現しました。

応用分野としては、自動車のフロントガラスやサイドウィンドウへの情報表示が期待されており、運転者や同乗者にリアルタイムで視界を妨げずに情報を提供できます。さらに、商業施設やオフィスビルの窓ガラスに広告や看板を表示したり、公共交通機関の車窓を利用した広告表示など、多様な業界での活用が見込まれます。

応用分野の広がり

「WOWGRAM Light Guide Type D」は、自動車や商業施設での利用にとどまらず、アミューズメント施設やタッチレスインターフェースとしての利用も可能です。浮かび上がる映像によって、よりインタラクティブなユーザー体験を提供でき、公共施設での非接触型インターフェースや、家電製品の操作インターフェースの透明化、インビジブル化にも対応します。

また、医療現場や教育分野においても、立体映像や深い奥行き感を活用した訓練シミュレーションや教育ツールとしての活用が期待されています。産業分野でも製造工程の補助や作業支援として役立つ可能性が広がっています。

CEATEC 2024 と Japan Mobility Show での展示

2024年10月15日から18日にかけて開催される「CEATEC 2024」と「Japan Mobility Show」では、アーティエンス・ラボが「WOWGRAM Light Guide Type D」を初披露します。この場で、透明板を使った未来的な映像技術がどのように実現されているのか、来場者に体験していただける予定です。