北王流通株式会社(黒田英則代表取締役・東京都北区)は、2023年11月より正社員向けの新たな賞与制度を開始しました。
創業43年目を迎える北王流通株式会社は、2024年問題への対策と春闘での賃上げの動向を考慮し、従業員の不安解消と業績向上を目指して、賞与・報酬の支給回数を年4回に増加させることとしました。
全社意識改革を通じて業績向上を狙う
昨年から、当社ではドライバー職を対象にこの賞与・報酬制度を実施してきました。さらに、支給回数を増やす前段階として、評価項目・仕組みの見直しや制度の設計を改善しました。これにより、物流課題の細かな拾い上げや業務効率の改善、従業員の所得向上を目指し、2024年問題への対策を着実に進めています。
賞与制度設計者からのコメント
当社の賞与制度設計者は、次のように語っています。「現場からは、残業規制の進展により働く時間が短くなる一方で、残業代の減少による生活への支障が懸念されています。そこで、不安解消と所得向上を両立させるために、年4回の支給を開始しました。多くの物流業界従事者は、残業規制により『業務時間が短くなる=残業代が減る』と最初に考えることがあるかもしれません。しかし、私たちはこの規制が『業績向上と自分の働き方の改善につながる』というプラスの考え方に結びつけることを模索しました。その結果、新たな評価制度の設計と支給回数の増加による制度改革を実施することとなりました。当社の賞与・報酬支給には、従業員の多様な働き方に対応すると同時に、業務改善・効率向上に関する評価項目を取り入れています。この制度を通じて、一人ひとりの業務実務が業績にどのように影響を与えているかをより理解し、支給頻度の増加が総合的な所得向上だけでなく定期的な報酬を得られる環境を提供することができれば、従業員の不安解消にもつながると考えています。」
制度運営責任者からのコメント
制度運営責任者は以下のように述べています。「2024年問題について、経営陣だけでなく現場の従業員さんもさまざまなニュースを目にしながら、自分たちの業界が変革期にあることを強く感じています。支給額と回数を増やすためには、当社の利益率を上げていく必要があります。物流業の利益率を向上させるためには、配送効率を高めることとドライバー・倉庫部門の連携が重要です。この賞与支給のベースとなる評価制度は、現場の従業員が自分たちの取り組みが業績にどのように貢献したかを自ら体感することができ、貢献度に応じて支給額も増えていく仕組みです。また、支給回数の増加により、中だるみを防ぎ、四半期ごとに自身の業務に対する取り組みを振り返る機会が増え、業績に対する意識が高まります。さらに、達成される評価項目は常に社内や業界の課題に取り組むスピードを促進することが期待できます。」
北王流通グループは、経営理念である「安心をつなぐ食品流通イノベーター」を体現するため、企業努力を継続して行ってまいります。
■プレスリリース配信元-北王流通株式会社
https://companydata.tsujigawa.com/company/2011501004255/
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