NPO法人フリースクールまいまい(所在地:渋谷区、代表:鴻池友江。以下、フリースクールまいまい)は、2023年12月9日に「デフリンピック選手との交流会」を渋谷区幡ヶ谷の区民会館で開催しました。耳が聞こえない方の代表として、水泳と陸上のデフリンピック選手が参加し、手話通訳を通じて自分たちの経験や想いを語りました。このイベントは、「誰もが違いを認め合える世界を作る」を目指すフリースクールまいまいの企画第一弾です。
「デフリンピック選手との交流会」は、耳が聞こえない方と健聴者が手話でコミュニケーションをとることで、互いの理解を深めることを目的としたイベントです。デフリンピックとは、耳の聞こえない方が参加する国際総合競技大会で、2025年に東京で初めて開催される予定です。このイベントでは、水泳(背泳)の金持義和選手と陸上(棒高跳び)の佐藤湊選手が、自分たちの競技に対する情熱や挑戦、そしてデフリンピックへの思いを手話で伝えました。手話通訳の佐藤晴香さんと保科隼希さんが、音声と手話の変換をスムーズに行い、参加者は選手の話に熱心に耳を傾けました。
選手の話の中で印象的だったのは、耳が聞こえないことによる苦労や困難ではなく、自分たちの強みや魅力について語っていたことです。金持選手は、補聴器を付けても音声での会話が難しいことや、口の形から単語を読み取るのが不可能な場合があることを具体例を挙げて説明しました。しかし、それを不満に思うのではなく、手話や文字でのコミュニケーションを楽しんでいると言いました。また、水泳ではスタートの合図が聞こえないため、他の選手の動きを見て反応する必要があるということを話しましたが、それが自分の集中力や反射神経を鍛えるとポジティブに捉えていました。
佐藤選手は、自分がデフであることに加えて、性的マイノリティであることも公表していることを話しました。自分のアイデンティティを隠さずに表現することで、自分自身の誇りや楽しさを感じていると言いました。また、自分の言葉が伝わらないことがあっても、諦めずに相手に理解してもらおうとする努力が大切だと教えてくれました。そして、デフリンピックに出場することは、自分の夢だけでなく、多くの人に手話やろう者の文化を知ってもらう機会になると期待していました。
イベントの最後には、参加者から選手に質問や感想が寄せられました。選手の話に感動したり、応援したいと思ったり、手話に興味を持ったりする声が多く聞かれました。選手も参加者の反応に喜びを表し、笑顔で答えていました。
このイベントを主催したフリースクールまいまいは、2002年に設立されたNPO法人で、「青少年の健全育成」をはじめとするさまざまな社会課題に取り組んでいます。代表の鴻池友江さんは、児童福祉の業界で長年働いてきた経験から、社会的に与えられた役割に縛られて自分らしさを失ってしまう人が多いと感じていました。そこで、フリースクールまいまいでは、「誰もが違いを認め合える世界を作る」をモットーに、多様な生き方や価値観を受け入れる温かな場所を提供しています。渋谷にある居場所では、日常的に様々な方が集まり、交流や学びの機会を持っています。また、今回のようなイベントを通じて、知らないことに対する恐怖心や偏見をなくし、知りたいという好奇心やチャレンジの気持ちを育てることを目指しています。
フリースクールまいまいは、今後もデフリンピック選手との交流会をはじめとする、多様性を認め合うイベントを継続して開催していきます。興味のある方は、ぜひホームページや問い合わせ先からご連絡ください。
【団体詳細情報】
NPO法人フリースクールまいまい
設立(登記):2002年9月5日
ホームページ:https://irukayainfo1.wixsite.com/home
問合せ:[email protected]
■プレスリリース配信元-特定非営利活動法人フリースクールまいまい
https://companydata.tsujigawa.com/company/6010005014963/
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