端末共用技術を巡る知財争い
メドコム、レコモットに対し特許侵害訴訟を提起
株式会社メドコム(本社:東京都江東区、代表取締役社長兼CEO:佐藤康行)は、2026年3月30日、株式会社レコモットが提供するモバイルサービス「moconavi」が同社の保有する特許権を侵害しているとして、東京地方裁判所に提訴したと発表した。本訴訟では、「moconavi」に関する製品の製造・販売・使用の差止めおよび廃棄請求、さらに損害賠償が求められている。
訴訟の背景:是正要求も解決に至らず
メドコムはこれまで、医療機関などの現場における業務効率化を目的に、共有端末(スマートフォン)およびその運用システムに関する独自技術の研究開発を進めてきた。同社は、「moconavi」のサービス内容が自社の特許技術を侵害している可能性が高いと判断し、レコモットに対して複数回にわたり是正を求めていた。
しかしながら、
- 十分な回答が得られなかった
- 改善措置が確認できなかった
といった状況が続いたため、知的財産権の保護を目的として法的措置に踏み切ったとしている。
問題となっている特許の概要
今回の訴訟の対象となる特許は以下の通り。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特許番号 | 第7320800号 |
| 発明名称 | 端末共用装置、端末、端末共用方法、端末共用プログラム |
| 技術内容 | 複数ユーザーによる端末の安全かつ効率的な共用を可能にする基盤技術 |
この技術は、特に医療現場などの共有端末利用環境において、セキュリティと利便性を両立する重要な仕組みとされている。
メドコムの姿勢:知財保護を最優先に対応
メドコムは、自社の研究開発によって得られた知的財産を「事業の根幹を支える重要資産」と位置付けている。
そのため、
| 知的財産の侵害行為には厳格に対応 |
| 相手企業の規模に関わらず法的措置を検討 |
| ユーザーに安心してサービスを利用してもらう体制を維持 |
といった方針を明確にしている。また、本件が業績に与える影響については現在精査中であり、今後開示すべき事項が発生した場合には速やかに公表するとしている。
IT・医療業界に波及する可能性も
今回の訴訟は、単なる企業間トラブルにとどまらず、「モバイル端末管理(MDM)」「医療ITインフラ」「セキュアな端末共有技術」といった分野にも影響を与える可能性がある。特に、共有端末のセキュリティ技術は医療機関や企業のDX推進において重要性が高まっており、今回の判決次第では業界全体の技術開発やサービス提供に影響が及ぶ可能性もある。
記事要約(Summary)
・メドコムがレコモットの「moconavi」を特許侵害として東京地裁に提訴
・差止め・廃棄・損害賠償を請求
・問題の特許は「端末共用技術(特許第7320800号)」
・是正要求に応じなかったことが提訴の背景
・今後、医療IT・モバイル管理分野への影響も注目される
■企業ニュース対象-株式会社メドコム
https://companydata.tsujigawa.com/company/2010901038516/

























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