京セラ株式会社(以下、京セラ)は、京都市ふしみ学園アトリエやっほぅ‼と共同で、2024年2月10日(土)から3月10日(日)まで、京セラ本社ビル1階の京セラギャラリーで、「宇宙の意志 ―アトリエやっほぅ‼―」と題したアート展を開催します。
この特別展では、知的障がいを抱えながらも多様な才能と表現力を持つ9名の作家によるアート作品が展示されます。京都市ふしみ学園アトリエやっほぅ‼は、主に知的障がいのある方々が創作活動を行っており、今回の展示では彼らの強い表現欲求や特異な集中力が発揮された作品が一堂に会します。
本展のテーマは、「宇宙の意志」という概念です。作品は、個々の作家の日常の営為から生まれ、純粋な思いと自然な衝動から生み出されたものであり、物質の生成や生命の誕生といった「宇宙の意志」と通じるものがあると考えられています。
本展は既存の美術の枠にとらわれず、一風変わった作品を展示する予定です。ぜひ会場に足を運んで、多様な才能と表現力が詰まった作品たちをご覧ください。
⦿出品作家一覧
- 木村 全彦(きむら まさひこ)
- 国保 幸宏(こくぼ ゆきひろ)
- 吉田 裕志(よしだ ひろし)
- 小寺 由理子(こてら ゆりこ)
- 日吉 雅治(ひよし まさはる)
- 肥後 深雪(ひご みゆき)
- 嶋津 仁(しまづ ひとし)
- 西村 紫苑(にしむら しおん)
- 下嶋 千佳(しもじま ちか)
⦿展示概要
展名 | 京セラギャラリー2024年冬季特別展 「宇宙の意志 ーアトリエやっほぅ‼ー」 |
会場 | 京セラ株式会社本社ビル1階 京セラギャラリー (住所:京都市伏見区竹田鳥羽殿町6番地) |
会期 | 2024年2月10日(土)~2024年3月10日(日) ※会期中は毎日開館 |
開館時間 | 午前10時~午後5時 ※ 最終入館は午後4時30分 |
入館料 | 無料 ※個人見学は予約不要。 10名以上の団体の場合は予約が必要。 https://contact.kyocera.co.jp/inquiry/ja/museum/input.html |
企画 | 京都市ふしみ学園アトリエやっほぅ‼ |
主催 | 京セラ株式会社/京都府/京都市ふしみ学園アトリエやっほぅ‼ |
共催 | 京都市 |
後援 | 京都新聞、KBS京都 |
⦿出品作家の詳細
木村 全彦:強い筆圧でぐいぐいと描く画家。キュニキュニと呼ばれる独特の楔型模様を編み出した。動物から静物画まで様々な題材を彼独特の画風で異彩を放つ。
国保 幸宏:時に独特の不思議なメロディーの歌を口ずさみながら力強く作画する画家。オイルパステルやアクリル絵具を大胆に使い、描いては上描きを繰り返す。そのため、何層にも重なった絵はずっしりとした重みがある。
吉田 裕志:元々陶芸を中心に活動していたが、2014年から作画も本格的に始めた画家。色鉛筆を主に使用し、削り込んだ短い色鉛筆を好む。動物、人物、建物、風景などジャンルを問わず様々な題材を描く。
小寺 由理子:アトリエの始まった2008年から陶芸や雑貨制作のイラストレーターとして活躍する画家。動物のイラストから始まり、現在は日本や世界の建物などを中心に作画。いくつかのパターン化された鮮やかな配色が特徴的。大胆なモチーフの捉え方が合わさってパワフルで楽しい作品が生まれる。
日吉 雅治:京都市ふしみ学園のアート班、アトリエやっほぅ‼に所属して3年目の画家。人物、風景、食品などを題材にした作画を続けており、最近はそれに加えて貼り絵も始めた。線画が定番の作画スタイルだが、最近では着色をすることも多くなっている。服のひだやタイルの柄など細かなモチーフを的確に描写する一方で、全く描き込まない部分や抽象的な表現もあったりと、その対比が面白い。
肥後 深雪:アトリエやっほぅ!!ではみんなのお姉さん的存在で、その時の気分で色鉛筆、水彩絵具、刺繍糸などを使い分けて自由な作品制作をしている画家。作品に登場する生き物や植物は可愛らしいものから作者本人にもわからない不思議なものまで様々。どの作品も優しさがにじみ出るカラフルな世界が広がっている。
嶋津 仁:人や動物、乗り物などをオイルパステルを使って温かみのある色合いで描く画家。写真を見て下描きをしたあとにオイルパステルを何度も塗り重ね、時折パレットナイフで削って描き直すを繰り返し仕上げていく。背景を描く時は写真を参考にしないこともあり、自分の好きなお店や乗り物が自由に登場していることもある。
西村 紫苑:アトリエやっほぅ!!の最年少メンバーで、2019年に入所した画家。水彩絵具や色鉛筆を使って、動物や植物、風景などを描く。色彩感覚が豊かで、明るくポップな作品が多い。特に猫や犬などのペットを愛らしく表現するのが得意である。
下嶋 千佳:アトリエやっほぅ‼の漫画家で、自作のアニメーション「ポピュアテニス」を寝る間も惜しんで描いている画家です。彼女は絶対音感を持ち、自作の音楽も手がけています。彼女の作品は、彼女の学生時代をベースにしたストーリーで、色鮮やかでポップな世界観が魅力です。
京セラは、アートや文化の振興に貢献するとともに、障がい者の社会参加や理解を促進する活動を支援しています。本展を通じて、多くの方にアトリエやっほぅ‼の作家の作品に触れていただき、宇宙の意志を感じていただければ幸いです。
■プレスリリース配信元-京セラ株式会社
https://companydata.tsujigawa.com/company/4130001000049/
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